【短評1】~1000字まで/5作品

〖1000字までの作品の傾向〗

 短い中にぎゅっとお話を詰め込んだお話が多く、「壊してしまった後の不具合」について顛末を語る形式が人気でした。会話劇のみでしっかり状況を伝えるのは難しいので、地の文などでしっかり説明が入るとかなり面白くなるポテンシャルがあると思いました。



1【注意喚起/口一 二三四】ホラー:210字

https://kakuyomu.jp/works/16818093086617454247

〇祠壊しが流行していることへのカウンターのような話です。

☆大変短い作品なのですが、確かに創作でも罰当たりなことをするとよくないことが起こるかもしれませんね。ちなみに企画中に主催者は流行病にかかってぐだぐだしていました。



2【「話聞こか?」/口一 二三四】ホラー:300字

https://kakuyomu.jp/works/16818093086572173715

〇祠を壊した女性とその遠因について端的に記した話です。

☆少ない文字数で状況を把握させるのが巧みです。そして概要欄への導き方も良くて、読後に読むとクスっとできるのがよかったです。



3【旅の祠を壊したんか/根ヶ地部 皆人】異ファン:577字

https://kakuyomu.jp/works/16818093086652005369

〇役割のある祠が壊されて大迷惑という話です。

☆祠の解釈がいわゆる「祠壊し文学」とは違いますが、きちんと壊して厄災が起きそうという基本を踏まえた罰当たり構造がよかったです。



4【祠と呼ばれたその存在/ぽぽ】ホラー:666字

https://kakuyomu.jp/works/16818093086522678986

〇祠を壊してしまったらしい主人公が、怪異らしい双子のような存在に追いかけられるという話です。

☆短い作品の中に絶望が詰まっています。一体何をしたらそれほど恨まれるのか、気になりますね。



5【謎の爺「お前、あの祠を壊したんか!?」←即通報/真狩海斗】ホラー:695字

https://kakuyomu.jp/works/16818093086701346724

〇祠を壊したと因縁をつける爺さんを通報したところから始まる噛み合わないお話です。

☆祠が並行世界をシャッフルして、爺さんと主人公と警官と、それぞれ実は別の世界の人間なのではと考えました。

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