春は出会いの季節

そこから十何年後「中本くんお世話係頼むね」あの時の思い出に浸っていると部長

(前 課長)に頼まれた。「中本課長がお世話係なんてなんか合わないです。中本課長って年取らないし 私より若く見えるし羨ましい」

「いや、普通に歳とるから」俺も課長も出世した。世話係も数えきれないほどやったけど

世話係を初めて今回が1番驚いた「桜木 遥です。今日からお世話になります」顔立ちが

変わっているが確かに桜木先輩だった。

「桜木先輩……?」思わず俺が驚いていると

「お久しぶりです中本さん。中本さんって

年取らないんですか?小1から何一つ変わってなくないじゃないですか」と言われ思わず

笑う「変わってますよ、見えないところが

少しづつ。でも本当 会えて嬉しいです」

桜木先輩は笑顔であの時のハンカチを取り出した「サネカズラの花言葉は再会って意味があるんですよ」寒かった部屋の中に日が差し

窓から入った暖かい風が春の訪れを伝えに来た


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る