遥ちゃんは小学生

冬彩 桜月

先輩の遥です

俺の働く会社に小1の女の子がいる。

「桜木さーん、お電話です」しかもそのことを誰も気にとめない。おかしいのは俺だけ?

「もしもしぃ、はるはぁ、はるです!」可愛ければ全て良しだな。すんごい笑顔で言って

一人称 遥なんだ 俺の妹もこんな感じだった「桜木さん、中本くんのお世話係よろしくね」 この子が俺のお世話係なんだぁ、大丈夫かな?不安しかないや。「中本です、よろしくお願いします」にこーっと笑って

「さくらぎ、はる、ななさいです」可愛い

人見知りしないんだぁ〜癒される。

「じゃぁ、さっそく これやってくだぁさい」

幼稚園から小学生低学年の子特有の喋り方だぁ〜周りが輝いて見える。「あのね、これね こうやってねやるんだよ」すごい全く何言ってるか分からないけど可愛いことはよく分かる。(後から他の人に教えてもらいました)

「桜木先輩 終わりました。チェックお願いします」渡したら「はる、かんじよめない」

泣いちゃった。そうだよね 7歳だもんね

漢字読めないよねこれは俺が悪い、うん。

(一緒に読みました)「カンペキです!」

そう言って桜木先輩は可愛い動物柄のメモ帳に赤色のクレヨンではなまるを描き「よくできました!」と褒めてくれた。さっきの不安なんてどっかに飛んでいって絶対にこの会社はやめたくないと思った。午後8時 みんな

集まってるなぁと思ったら休憩所の椅子で

桜木先輩が寝ていた「桜木さん寝ちゃったのでお部屋連れていくよ」そう言って課長は

桜木先輩を抱っこして[はるのへや]と

桜木先輩の手書きの折り紙が貼ってある部屋のドアを開けた。中はふかふかのお布団と

たくさんのどうぶつのぬいぐるみたち

「えっ、桜木先輩ってここに住んでるんですか?」もちろんそんなわけがなく後から

桜木先輩のご両親が迎えに来ました。

桜木先輩のご両親は仕事柄色んなところに

行かなければならなくお互いの両親も遠い

ところに住んでるためうちの社長が雇った

らしい。(もちろん給料は両親に渡してる)

「面接の時桜木さん得意なことは人を笑顔にすることですって言ってて、本当にそうだなぁって思うよ」とは言いつつ最初は保育園的な感じで社員さんが一緒に遊んだりしていた

らしいけど「はるもおしごとします」と何度も言われたためいらない紙切るのと営業の時ついて行くことに決定したらしい。どうりで

仕事中 絵本読んだりお絵描きしていたわけだ

ちなみに給料を聞いたらすごい甘々な祖父母がお正月にくれるお年玉ぐらいの額でした。

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