kiyoちゃん

第1話

自分のこの目を通して

見えているもののすべてが

他の人にも同じように

見えているとは限らないと

そう気付いたのは 

いつの頃だったでしょうか?


少しずつ翼を傾け 

飛行機が旋回していくあの空の色も

眩しいほどの光にキラキラ揺れる 

生まれたての緑も


そして...

髪を撫でて通り過ぎていく 

この風の香りも

他の人にも同じように見えている...

感じているとは限らない...


その頃から “私は私なんだ”と...

“思うこと...感じること...”が 

人と違ってもいいんだと

心が楽になった気がします


どんなささいなことでも 

自分自身の“心”を動かして 

感動することが大切なんだと 

そう気付いたから...


それが“生きる”...ってこと

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