15歳 2
一閃
第1話
誰にも届かないと思っていた
言葉を ひとつ捨てて
もういいやとあきらめた時の
ため息を ひとつ隠して
今日 ボクは何を卒業したんだろう
まだ何モノにもなれていない
ボクは 卒業証書を持て余している
「アオハル」と はしゃぐ輪からはみ出した ボクは
教室の窓の向こうに 夢を探していた
今日見上げた空は 教室で見ていた空より 遥かに果てしなく 青く広がり
まさしく 「蒼天」だ
泣きたくなる程に清らかな
蒼天に 卒業証書を放った
捨てたんじゃない 解き放したんだ
鳥のように 自由に
何事にも
何事 何人のせいにもせず
ボクはボクのままで在り続けると 15歳のボクに誓った
15歳 2 一閃 @tdngai1
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