15歳 2
一閃
第1話
誰にも届かないと思っていた
言葉を ひとつ捨てて
もういいやとあきらめた時の
ため息を ひとつ隠して
今日 ボクは何を卒業したんだろう
まだ何モノにもなれていない
ボクは 卒業証書を持て余している
「アオハル」と はしゃぐ輪からはみ出した ボクは
教室の窓の向こうに 夢を探していた
今日見上げた空は 教室で見ていた空より 遥かに果てしなく 青く広がり
まさしく 「蒼天」だ
泣きたくなる程に清らかな
蒼天に 卒業証書を放った
捨てたんじゃない 解き放したんだ
鳥のように 自由に
何事にも
何事 何人のせいにもせず
ボクはボクのままで在り続けると 15歳のボクに誓った
15歳 2 一閃 @tdngai1
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます