時をかける女の子

ヤッキムン

図工の時間

うちは小学5年生。


絵を描いたりするの大好き女の子。


うちは市の合唱団にも入っていて、そっちの活動で、図工の初日の授業に出れなかった。


2回目の授業に出たら、粘土で何か作ってる。


うちは、ドナルドダックをつくりはじめた。


先生も、ニコニコしながら、うちのつくるドナルドダックを見てる。


そして、かまどで焼くことに。

焼き物だったのか~って思った。


かまどで焼いて出来上がった、うちのドナルドダック。

めっちゃ良い出来。

色つやも姿形も、めっちゃ良く焼けてる。


「よっしゃ!できたぞー」

って思った、うち。


そしたら、先生は


「今回のテーマは、湯呑み茶碗だったんだよ」

って言ってる。


「うわっ!焼く前に言ってよ~」

って思った、うち。


たしかに、うちは、まわりのみんなの、つくってるとことかを見ないから、みんな湯呑みをつくってるとは知らなかった。

粘土で、なんでもいいのかと思って、ドナルドダックをつくったの。


先生は、うちのつくってるドナルドダック。

頭でも

パカッ

と、開けて、湯呑み茶碗になるとでも思ってたのか...?



うちは、その日。

家に帰って、時をかけることにした...


その日の朝に...


そして、朝、学校へ...


図工の時間に。

うちは粘土でドナルドダックをつくりはじめる。

だけど、ちゃんと、頭を

パカッ

と、開くように、つくる。

湯呑み茶碗としてのドナルドダックに...

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