『瑠璃さん、これは貴方に送られた手紙に関わったであろう者達のリストです』

そう言って、俊也は数枚の紙を差し出した。

羅列される名前の一覧。

記載されている全員が、紫龍のファンの女のものだった。

『一番上に表記されているのがリーダー格の女です』

俊也が指差す先には、一人の女の名前。

そのリストは、瑠璃が一通り目を見て破棄したが。

全員の名前や経歴、その家族に至るまで詳細に覚えている。

そして、その中でもリーダー格の女が。

………目の前の彼女、岡田香織だ。

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