Decision of Paradise - 6

 派手なばかりに思えたモルディハイの赤い髪は、傍で見ると繊細な流れを持っていた。

 ──ジェレスマイアを忘れろと、二度とその名を口にするなと言った男の髪の美しさに、どうして今に及んで見入ることができたのだろう。


 現実逃避かも知れなかった。

 この人生で最初の、そして最後になるはずの恋と、別れを告げなければならない悲しみからの逃避。


 きっと今夜、自分は泣く。エマニュエルにはそんな確信があった。

 しかし今は涙が出ない。

 ただ自分の手を引くモルディハイの姿をぼんやりと眺めた。


 緋色の王。

 私の愛した王の、対つい。


 憎んでしまえれば、もっと楽になる──

 しかし憎悪は浮かんでこなかった。ただ止め処ない切なさだけが胸をかき乱して、エマニュエルの心を残酷に痛める。


「王宮に来るがいい。私の后となる女には、それ相応の愛し方というものがある」


 モルディハイの愛、という言葉に、わずかな違和感を覚えた。何を意味しているのかが不透明で、ただ悪戯に不安を煽る。





「降りろ。ここが私の城だ。ダイスとは比べ物になるまい」

 先に自ら馬車を降りたモルディハイに続き、エマニュエルは恐る恐る外に顔を出した。

 原色や金に飾りたてられた派手な馬車を降りると、目の前にそびえ立っていたのは──大地を飲み込んでしまいそうなほど巨大な王宮だ。

「…………っ」

 息を呑んだのも一瞬のことで、次の瞬間、エマニュエルは全身を硬直させた。


 大きい、小さい、の規模の比較ではない。

 城の構造自体が、公共にひらけた造りであるダイスの王宮と違い、ここは幾重もの城壁に囲まれているのだ。


 白を基調にした滑らかな姿のダイス王宮とは対照的に、このジャフの王宮は、裸の石造りで背が高く、いうなれば城砦だった。

 ──争いの存在を前提とした、護りと攻めの造り。

 城壁の上には、細かい等間隔で監視塔が設けられている。


 ジェレスマイアのダイス王宮は、広大とはいえ、その城門に立てば城の全景が見渡せた。


 しかしここは違う──どこから始まって、どこで終わるのかがはっきりしない、左右非対称の奇妙な造りをしている。

 エマニュエルは畏怖に息を呑んだ。


 ジャフの、ひいてはモルディハイの力──

 そしてこんな巨大なものと対峙しようとしていた、ジェレスマイアの苦悩を思って。


「来るがいい」


 そんなモルディハイの言葉を合図に、鉄甲で身を固めた二人の騎士がエマニュエルの両端を囲んだ。

 挨拶など一言もなく、モルディハイが先に進むと、騎士達は当然のように後に従う。


(……どうして)


 ここに辿り着くまでの道程、モルディハイとエマニュエルの間に会話らしきものはなかった。

 その存在を無いことにされてるタリーは、当然、一緒に来る事はできない。


 モルディハイは自分を后に──妻にと、望んだはずだ。

 例えそれが、ジェレスマイアへ対抗する為だけだとしても。

 エマニュエルの知る夫と妻の像とは、彼女の両親のそれで、温かい会話に溢れた穏やかなものだという以外の認識を持たない。


「モルディハイさん!」


 エマニュエルが後ろからそう声を上げても、モルディハイは振り向かずに己の道を進み続けた。

 答えない背中に、エマニュエルの不安は深まっていく。



 それからエマニュエルが通された部屋は、厳ついばかりの外観とはまた違った、豪華な部屋だった。

 同じ『豪華』でも、ダイスの華麗さとは全く様式が違う。

 落ち着いた直線を基調に、主張の少ない淡い色をとって、空間を明るく広く見せていたダイスの建築や調度とは真逆だ。どこも青や赤の強い原色をしており、彫刻的な曲線が多用され、動物や鳥、マスクなどを模かたどった装飾が盛んに部屋を飾っている。

 中でも、金が圧倒的に多く見られるのが特徴的だった。

 ダイスの装飾は、銀の方が多かった気がする。


(これからはずっと、ここに……)


 侍女たちに湯浴みを手伝われ、お仕着せの寝服を与えられると、しつこいほど髪を漉かれた。


(モルディハイさんの傍で生きていくんだ……ジェレスマイアさんには、もう会えなくて……)


 現実味のない、ひどく奇妙な感覚だった。

 彼の声を覚えている。灰色の瞳に見つめられる高揚を、今も感じる。抱きしめられた時の腕の力強さも、鼓動も、熱も、口付けさえも──今、この手で触れているのではないかと思えるくらいに、はっきり感じることが出来る。

 それが、もう、二度と現実になることはない……。


 エマニュエルはぼんやりと周囲を見回した。

 これだけ豪華な部屋で、数人の侍女にかしずかれてしるというのに、心は空しいばかりだ。


「ご用意が出来ました。陛下に粗相のないように」

 しばらくすると侍女の一人、最も年配の女が、冷めた口調でエマニュエルにそう言った。


「は、はい……」

「全ては陛下のご所望通りになさい。逆らうのではないのですよ、今までそれで何人の姫君が泣いたことか」

「は……い?」


 エマニュエルは瞳を瞬いた。

 しかし年配の女はそれ以上エマニュエルに構わず、年相応のふくよかな身体を揺らしながら、他の侍女たちと共に部屋から出ていった。


(何……?)


 きっとこれからここに、モルディハイが来る。

 城に辿り着いてから今まで、全ては驚くべき手際のよさで、次から次へと事が運んでいった。エマニュエルはその流れに乗せられて、ただ言われるままにしていただけだ。


(何をすれば……いいんだろう……。逆らっちゃ駄目って……)


 一人部屋に残され、エマニュエルは考えを巡らせ始めた。

 すると、宴の夜、モルディハイに床へ押し倒されたときの記憶が蘇って、エマニュエルを身震いさせた。

 あの時に感じた、説明の出来ない不快感。


 それを、もう一度──?


 あの時助けてくれたジェレスマイアはここにいない。

 それだけではない。あの時のように、彼の名前を呼ぶことさえ、もう許されないのだ。


(でも、でもこれで……っ、これで戦争は起こらないの! ジェレスマイアさんの願いが叶うの!)


 そう強く自分に言い聞かせてみるものの、身体は正直で、細かい身震いを止めることは出来なかった。

 ──どうしてだろう。


 モルディハイを嫌っている訳ではないのだ。人として憎んでいる訳でも。

 ただ厳しく容赦のない運命だけが、ジェレスマイアとモルディハイの二人を底のない蟻地獄へ誘い落としただけだと……もし二人が、同じ国か、違う身分に生まれでもしれいれば、結果は天と地ほどに違ったはずだと。

 エマニュエルはそう思っていた。彼らは悲しい人達のだ。


『王族になど生まれるものではありませんね』

 と言ったのはカイだった……。

 その通りだ。


 嫌いではない。しかし、それでもあの行為を思い出すと──エマニュエルの心はモルディハイを受け入れられなかった。


(でも、これで皆が助かるの……だったら)


 エマニュエルはきゅっと両手を握った。

 揺れる決心を、消えないように掴んでおきたくて。





 結局その晩、モルディハイがエマニュエルの元を訪れたのは、すでに夜の峠に差し掛かった遅い時間だった。

「私が来るのを分かっていてこれか。中々いい度胸だ」

「え……、ん……」


 エマニュエルは確かに、モルディハイの言うとおり図太いことに、ベッドに身体を横たえて眠ってしまっていた。

 モルディハイの指がエマニュエルの頬を滑り、それが目覚めを促したのだ。


「モルディハイさん……」

「起きろ。眠っている女を抱く趣味はない」

「あ」

 逆らうな、という侍女の言葉を思い出し、エマニュエルは慌てて上半身を起こした。モルディハイはすでにエマニュエルの目の前にいて、起きたばかりのエマニュエルを見下ろしている。


「ご、ごめんなさいっ! 遅いから、今夜はもう来ないのかと思って――」

「言い訳をするな」

「すみま、せん」


 エマニュエルは立ち上がった。

 言い訳がましいかもしれないが、あの時の侍女の口調からは、モルディハイはすぐにでも部屋にやってくるだろうと取れたのだ。それが、いつになっても来ないものだから、いつしか諦めてベッドに身体を横たえて──そのまま、眠りに落ちていたらしい。


「ごめんなさい……もうしないから、許して下さい」


 一人っ子エマニュエルの、自覚のない殺し文句だ。それでも何らかの罰を受ける覚悟はあったが、意外にも、モルディハイはこの件についてそれ以上何も言わなかった。しかし──


「…………?」

 エマニュエルは自分を見下ろすモルディハイの表情に、いままで無かったものを見た。


 それは──なんと呼ぶべきだろう。

 伝えたい何かを、噛み殺しているような顔。

 少なくともエマニュエルの知る限り、モルディハイはこういう時、誰への遠慮もなく自分の思いを叫べる種類の人間だった。何かに耐えたような表情が、ずいぶん不釣合いに見えた。


「あ、あの……どうしたんですか? 疲れて……?」


 もしかしたら、ここへ来るのが遅れた理由も、そこにあるのかもしれない。エマニュエルはそう思って、恐る恐るモルディハイに聞いてみる。

 モルディハイは答えない。

 しばらくするとモルディハイは、乱暴にエマニュエルを押しのけ、ベッドの脇に備えてあった大きな安楽椅子にドサリと音を立てて座った。


「──女、答えるがいい」


 モルディハイは言った。これもまた彼らしくない、無機質な声で。


「は、はい……っ」

「お前は私の手を取った──生涯私に尽くし、私を愛し、私の女として生き、ジェレスマイアの名を二度と呼ぶなと言った私の言葉に従った」

「……それは」


 そういう事に、なるのだろうか。エマニュエルは息を呑むと、小さく数回頷いた。


「はい……」



 ──モルディハイの鋭い視線が、エマニュエルの肢体を這う。

 髪の先からつま先までを舐めつけるように、執拗に。エマニュエルは動けなかった。

「女──来るがいい。私の傍へ」

「あ……」


 それは、エマニュエルの予想していなかった言葉だ。あの夜のように、モルディハイから動くものだとばかり思っていたから、不意を突かれたような気分でもあった。

 モルディハイはそれでも、尊大に背もたれに寄りかかったまま、エマニュエルの一挙一動を追い続けた。



 ──この想いはなんなのか。

 モルディハイは自分自身に問いかけてみる。すると、思い浮かぶのはジェレスマイアだった。

 ジェレスマイアの、エマニュエルを見つめていた瞳だ。慈しみと喜び、葛藤と悲しみ、そんな全てのものが一緒になって混濁している。それでも要約すれば、想いは一つに限られていた。


(私にはあり得ない──そうだろう)


 愛するということ。

 誰かを、それもただ一人の小娘を、自分自身よりも愛しいと思うこと。

 嘲笑したはずだ。あの時モルディハイは確かに、ジェレスマイアを心の中であざ笑ったのだ。なんと愚かしいことだと。そして、己にはまずあり得ぬことだと──。

 それが自分の強みだとさえ思えた。私は何にも縛られない。


「そうだ、来い……」


 エマニュエルの金髪が揺れるのを見る。

 ゆっくりと歩を進める彼女の動きに合わせ、サラサラと音を立てながら踊る黄金。若々しく張りのある長い髪は、今一層と輝きを増し、少女の姿を神秘的に飾り立てていた。モルディハイはその姿を眺める。そして観察する──見惚れるという言葉は、使いたくなかった。


「あの、モルディハイ……さん」


 声は鈴の音のようだ。その口調はあどけなく、無垢で、泣き叫ばせてみたくなる衝動を誘う。しかしそれだけではない。

 何かにくるみ包んで、隠しておきたくなるような……。


「もっと……ですか?」

 モルディハイの数歩前まで来たエマニュエルが、不安げにそう言った。


「当然だ、ここまで来い。そして私の肌に触れろ」

「…………っ」


 戸惑わせるのが心地良く、愉快だった。彼女が己の言葉に反応するたびに、軽い満足感が身体を駆け抜ける。

 そして──


 エマニュエルの細い片腕が、モルディハイへと伸びた瞬間。


 最初にエマニュエルが触れたのは、モルディハイの二の腕のあたりだった。しかしモルディハイが表情を変えず、身動きしないでいるのを見ると、エマニュエルは慌てて手を引っ込めた。

 ──モルディハイが眉を寄せ不満を示すと、エマニュエルはまた、おずおずともう一度同じ場所に触れる。

 今度はもっと確かに、撫でるように優しく。しばらくするとエマニュエルは、ゆっくりと、モルディハイに触れた手を上に滑らせていった。


 ゆっくり……そう、ゆっくりとだ。

 エマニュエルの指が肌をのぼる。そして彼女の手が頬を包んだとき、モルディハイは何も言わずに目を閉じた。


 暗くなった視界の先──いや、奥、だろうか。何かが、光を放ってはじけ散るのを、見た。



「女──」

 モルディハイはゆっくりと瞼を開いた。不安そうな顔をしたエマニュエルが、すぐに視界に飛び込む。

「モルディハイ、さん」

「お前は私のものになる、その意味を分かっているな。お前は私が今まで抱いてきた何百人の誰とも違う。私がお前に与える以上のものを、お前は私に与えるのだ」

「…………」


 エマニュエルは時々、モルディハイの物言いを理解できない。

 彼の喋り方は、ある事実を述べているのか、命令を下しているのか、曖昧な時が多いのだ。


「私……」

「私に愛されることの意味を、知るがいい、エマニュエル!」


 刹那。驚くだけの瞬間さえ与えず、モルディハイはエマニュエルをすくい上げると、ベッドに彼女を押し倒した。金の髪がシーツに広がる。モルディハイの逞しい肢体が、その上に覆いかぶさった。


「っ!」

 口付けはまず、エマニュエルの白く細い首元に落とされた。まるで噛み付かれているのではないかと錯覚するような激しさで、エマニュエルは正気を失いかける。

「……ぁ……」

 続いて、モルディハイの褐色の手がエマニュエルの上半身を這はう。

 胸に到達すると、そこを力任せに捻り上げられた。激痛だけでなく、嫌悪感が、身体を駆け巡る。


 悲鳴は、乱暴な唇への口付けによって遮られた。

(これで……)

 エマニュエルはきつく瞳を閉じる。涙が一筋、静かに頬を伝っていった。


(これで……皆の願いが……)


 その思いだけがエマニュエルを支えていた。

 これでダイスは平和な未来を手に入れるのだ。父と母の国。ギレン、マスキール、そして、そして何よりも──


「これは何だ」

 その時、いつの間にかモルディハイの手がエマニュエルの鎖骨の辺りに触れていた。

「……ぇ」

 ──そこには、首の辺りに絡まった……金の鎖と、青い宝石、が。


「邪魔だ!」

 モルディハイはエマニュエルの首飾りに手を掛けると、素早くそれを引き千切った。金の鎖が壊され、宙を舞う──青海石。ジェレスマイアから手渡された、今は唯一のもの。

 それが一瞬にして無残に切り離される。


「──嫌! ジェレスマイアさん!!」


 エマニュエルが叫んだ。

 そして、叫んだ──のと、その場が凍りついたのは、同時だった。


 エマニュエルはすぐに息を呑んだが、もう遅い……。


 モルディハイは目を見開き、静止していた。


「……ぁ」

「────」

「あの……ご……ごめん、なさい……今は、ただ……」

「────」

「ごめんなさい、今のものは贈り物で、驚いたんです。何でもないから……だから。ごめんなさい!」


 ──謝っただけですまないのは分かっていた。しかしエマニュエルは続けた。

 が、エマニュエルがいくら言葉を尽くしても、モルディハイはエマニュエルを押し倒した格好のまま、動かない。


「あ、の……モルディハイ、さん……」


 あまりにも長い間──実際の時間はそれほど長くなかったのだろうが、エマニュエルは永遠に感じた──モルディハイが動かないので、エマニュエルはそっとモルディハイに触れようとした。その時だ。


「私に触れるな! この穢れた売女めが!!」

「きゃあっ!」


 モルディハイはエマニュエルの頬を渾身の力で打った。

 ベッドに横たわった格好だったのが唯一の救いだった──もし立った状態で同じ力で打たれていれば、無事ではすまなかっただろう。


「……っ」

 エマニュエルは痛む頬を片手で押さえながら、モルディハイを見上げた。

 目に涙が溜まって、周囲がかすんで見える。


 モルディハイは立ち上がっていた。エマニュエルに向けられた背が、わずかに震えているように見えた。


「モル──」

「私の、名を、呼ぶな」

 声、も。

 まるで彼が泣いているように聞こえたのは、痛みが与えた幻聴か──


 モルディハイはエマニュエルに背を向けたまま上を向いた。そして、ゆっくりと語り始める。


「教えてやろう……この日暮れに、ダイス国軍が我らの領地に侵入した」


(え…………)

 なんという夜だ……エマニュエルは呆然とした。状況がよく分からなくて、身体が宙に浮いているような、妙な感覚に襲われる。


「数は三百。精鋭を集めた騎馬隊一個師団が、この王都へ向かい一直線に侵攻してきている。後続に二千を数える歩兵たち──」

「な……」

「これが平和をうたった奴の真の姿だ。血に飢えた小国の王」


 違う──そして、違うのを、言っているモルディハイ本人も知っている。

 もうエマニュエルは涙が零れ落ちるのを止められなかった。


「奴は先陣を切っている」

「!!」

「しかしこの程度の数、我が国軍にとってはただの鬱陶しい蟲むし。誘き出し、追い詰め、一兵残らず殲滅させてやろう。大将である奴は──」

「や…………」


 モルディハイが、肩越しにエマニュエルを振り返った。

 疲れきったような瑪瑙色の瞳が、冷たくエマニュエルを据える。



「そうだ……お前達には預言があったか。お前の命が、奴の願いを叶えると。そうだ……その通りになるがいい」





 私を許して──最初から、最後まで。

 いつか時が流れて、振り返ることができたとき、静かに目を閉じて私を思い出して。

 そして、その想像の中だけでいい。


 私を抱き締めて。私も、貴方を抱き返すから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る