家庭内別居

天川裕司

家庭内別居

タイトル:家庭内別居


「もうあなたと別れるから、私、出て行くね」

「あっそ、勝手に出て行けよ」


(目線:女)


「マジ、なんなんアイツ?ほんとムカつく」

それから部屋を出たのだが、

「……あれ?なにこれ、体感…目の錯覚?」

また同じ部屋に戻って来ている。


で、さっきと同じようにまた

あの男がソファーに寝そべってる。


そして私はまた言う。

「今度こそ本当に出て行くから」

「だからさっきから何度も言ってんだろ。出て行けよ」


そして部屋を出る。

そしてドアを開けたらまたこの部屋に?

あの男がソファーに寝そべってるのをまた見る。


「……なんでこんなこと繰り返すんだろ?」


(目線:男)


「ったくなんなんだよアイツ。なんであんなんと一緒になったんだろうなぁホント」


「ああ、だからわかったって。早く出て行けよお前」


そしてあいつが出て行ったのだが、

また部屋に戻って来る。

そしてまた「出て行くからね」を繰り返す。

そのたび俺も「出て行けよ」を繰り返している。


「……なんでこんなセリフ繰り返してんだろ、俺」

「…でも、アイツが居なくなったらやっぱり寂しいのかなぁ、俺」

「世の中の女、皆こんな感じなんだろうな…」


男・女「…このドアから出て行ったら、またこの部屋に戻って来るのかw」


男・女「やだなあ実際。こんなんでずっと気の合わないアイツと一緒に居させられるんなら」


(マンション前)


2人が住むマンション前の通りを歩いていた男性。

バタン!!上から何か降って来た。

男性「うおっ?!な、なんだ…??…ひ、ひぇえ!!」


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=Tc1aiQ-BcPU

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家庭内別居 天川裕司 @tenkawayuji

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