🌸25万PV感謝:『SFスキルで異世界漫遊するおっさん』よくあるRPGっぽい世界に転移した俺が【肉体強化】や【ドローン】で自由に無双する。~無職モブで追放されたのに、ざまぁもせず英雄よりも英雄扱い~
第1話 モブのおっさんは追放されてガラクタを拾う
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ひなの ねね🌸次回公募:百合作品執筆中🌸
プロローグ ルート
第1話 モブのおっさんは追放されてガラクタを拾う
「貴様は召喚英雄パーティーには不要だな、無職レベル1の中年よ」
厳かな王の声が召喚の間に響いた。
昔は相当な武人だったのだろう、 顔に深いしわが刻まれ、左目には深い傷がある。
「しかも【召喚英雄スキル】すら持ち得ぬとは。大人になってもなんと鍛錬が足らぬ表情と
周囲の視線が痛い。
一緒に召喚された高校生4人組は、華々しい【召喚英雄スキル】が表示され、早々に【召喚英雄専用武器】を手にしていた。
「これでは魔力を独占しようとする魔族たちへ、太刀打ちは出来んな」
王の言葉に、高校生たちはこっちをちらりと見ては笑っている。
俺も会社で肩身の狭い思いはしてきたが、異世界にまで来て「不要」と言われるとは。
召喚を執り行った魔法使い達も、俺のステータスを見て好き放題いう始末だ。
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■ステータス
□レベル :1(次のレベルまで∞)
□職業 :無職
□ステータス:体力1、力1、魔力1、器用1、素早さ1、運0
□保有スキル:なし
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『すべてステータス1なんて存在するのか――?』
『こいつ、どうやって生きてきたんだ?』
『ひい、無職の中年だ……!』
「――騎士団長、副騎士団長」
「はあい」「はっ」
豪華な鎧に身を包んだ2人が、一斉に敬礼する。
王は静かに息を吸い、重低音の声で言い放った。
「その者――ユウギ デンジを追放せよ!!」
★ ★ ★
――1時間後。
◆【ようこそ、王都セブンスへ】
※実績が解除されました。
城門を抜けた瞬間、俺の視界にメッセージが浮かび上がった。
「ん、実績が解除されたな?」
耳慣れた解除音に不思議と心が和む。
俺はユウギ デンジ、召喚前はブラック企業の会社員だ。
30代で異世界に召喚されたのに、今は城下町の路肩に座るただの無職である。
「本当なら、家でゲーム三昧だったのになぁ」
秋葉原のゲームショップで新作「ナイトブレードライダー4099Ⅱ」を買った帰り道、突然光に包まれ、ここに飛ばされてしまった。
「異世界でも長期的なキャリア形成の観点から、おっさんは不要ってことかね。
何も城下町に投げ捨てなくても」
ステータスは全て1、レベルアップに必要な経験値は【∞】(無限)。
どうやら一生レベル1らしい。
「けど高校生の中におっさんが混ざるのも忍びないし、低ステータスの俺を無駄死にさせないように追放してくれた――と解釈しよう!」
俺の良いところは切り替えが早く前向きなことだ。
そんなことを考えつつ、目の前に浮かぶ「ステータス画面」を見直していると……おかしなボタンを見つけた。
「これ、なんだ?」
画面の端に、小さくバグったようなボタンがある。
恐る恐る触れると、ステータス画面がくるりと回転し、俺が大好きな「ナイトブレードライダー4099」のメニュー画面そっくりの表示に変わった。
「……マジで?」
目の前に広がるのは見慣れた「装備」「ステータス」「実績解除」などのメニュー。
だが、所々に見覚えのない項目が増えている。
「『カンパニー』、『ハウジング』?
まさか 2作目仕様か!」
つい顔が綻ぶ。発売日当日に異世界転移したせいで未プレイだったけど、まさかこんな形で触れられるとは!
ここで俺は更に胸躍るタブを発見する。
「おっ、『実績解除』タブも健在だな!」
実績とはゲーム内のやり込み要素である。
1作目で実績100%を達成した俺のゲーマー魂が騒ぎ出す。画面を開いてみると、どれも異世界で解除可能な内容になっているようだ。
「……よし、やってやろうじゃねえか」
このまま異世界で無職のまま座り込んでても仕方がない。実績解除画面まで見つけてしまっては、落ち込んでもいられないのがゲーマーだ。
追放された中年が――。
「異世界で実績全解除してやるよ!」
★ ★ ★
メニューを確認しつつ、まずは「パーク」をチェックする。
パークというのはRPGなどにおける「スキル」や「特殊技」のようなものだ。海外産のオープンワールドゲームではパークという呼び名で採用されていることが多い。
日本産のRPGは職業によりスキルを習得するが、パークは主に好きなプレイスタイルを自分で作り出すために、自由に取得できるスキルと考えていい。
例えば魔法使いでも両手剣が得意な冒険者などを作ることも可能なのだ。
:ガラクタ分解1取得
俺の初期ポイントで『ガラクタ分解1』を取得し、近くに転がっている木材を視界に捉えると……。
「おお、アイテムボックスに入った!」
アイテムボックスには「素材:木材」として登録されていた。
次に、割れた剣を分解してみると、「ニューアイアンインゴット」として登録される。
「……これ、すげえ」
胸の奥がじわりと熱くなる。何かが動き出す予感がする。
「まずは町中の素材を集めて、資金を作るところから始めるか!」
俺は立ち上がり、ゲームのような自由な世界で、何をしようか考えながら歩き出した。
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🌸次回:第2話 英雄たちのルート↓
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初追放最強ものです!
ストレスなく読みやすい作品をめざしてます。
頑張ってまいりますので、期待をこめて【フォロー】&【☆☆☆】で応援していただけると嬉しいです。
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