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おはようございます、はじめまして。
企画から参りました。
読ませていただきました。主人公が本当に旦那さんを愛していたからこそ、別個体を旦那さんとして受け入れられないことも、奥さんのために別個体になっても側にいようとする二人のすれ違いが切ないですね。
けれど、物語の語り口調が淡々と、そしてユニークで面白かったです。読んでいて引き込まれる物語でした。
素敵な物語をありがとうございます♬
作者からの返信
mk*さん
コメントありがとうございます!
そうなんです、2人を「そう」させるのは結局のところ愛なんですが、それがちょっと斜め上にすれ違ってしまうんですよね。
お読みいただきありがとうございました。
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いい感じです / ネタばれ注意です
テセウスの船=同一性がテーマに見えますが、そこは年齢をずらし義体化し等々で絶妙に回避して、主人公がその同一性を拒絶する流れを自然に作っているのが素晴らしいです。
更には「人格の復元率が99.99%」と書く事で、内面の再現率が高くても、外見が違えばそれは同一人物ではない、という作者側からの答えをしっかり明示していて親切だと思います。
そしてこの物語が描いているのは、死者との対話、だと思います。
それを内面と記憶がほぼ同一人物で、外面が義体である対象への対応と対話として描いている点が秀逸です。
余談ですが、年金の話で権利継承の問題を小ネタとして絡めて、現実感を演出しているあたりも、良いバランス感覚だと関心しました。
しっかり記憶に残る作品です。
作者からの返信
古之誰香さん
コメントありがとうございます!
私が書きたかったことや舞台装置としてばら撒いた小ネタを的確に読み取っていただき、感激しました。
昨今「死者をテクノロジーにより甦らせる」試みが随所で行われていて、それにより「死」というものが相対化されることに対する恐れをずっと抱いています。人間はその身体も含めた全存在であるべき、あってほしいと思っています。
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広沢長政様のレビューを見て参りました。
面白かったです。
素材としては、よくあるショートSFという印象ですが、テーマの咀嚼の仕方、場面設定やキャラクター設定、あるいは会話劇が、あっけらかんとして面白かったです。
さて、物語の状況については、色々ありますよね。
「義体」と言うのであれば、あくまでも義体なのでしょうし。
「その人らしさ」というのは、感じる人によっても違うでしょうし。
人格の復元率が99.99%という事は、0.01%は違うという事ですし、人柄は年齢と共に変わるものでしょうし。
職業人としては十分条件を備えていたとしても、夫婦とか恋人となったら、惹かれ合うのが「人格」とは限りませんものね。
小説という事で細かいリアリティは問いませんが、「インフォームドコンセント」という言葉を思い出しました。
これも一種の「医療行為」とするならば、家族にも、十分な事前説明が必要ですよね。
臓器移植などもそうでしょうけど、家族にも十分な納得感がなければ、成り立つ話ではありませんよね。
結末は、ちゃっかりしているとも言えるし、納得感もあります。
面白かったです。
作者からの返信
デリカテッセン38さん
コメントありがとうございます! そうですね、何をもって「その人らしい」と感じるかは人それぞれですし、老いて死ぬべき身体に宿る人格と老いや病と無縁の身体に宿る人格では変化の仕方も当然違ってくるものと考えられます。
家族の同意については通常であればもちろん必要になると思うので、この場合は状況を戦時中、夫を職業軍人としました。
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他の方のレビューをきっかけに、読ませていただきました。
記憶や人格の同一性を実感して心を動かされつつも、それ以外の要素の違いに怒りや戸惑いを覚えていく、「私」の感情の動きに入れ込んでしまいました。
結末は納得とともに、切なさもあって、「私」と「夫」のことがとても愛おしくなりました。
面白かったです。
作者からの返信
広沢 長政さん
コメントありがとうございます! 顔だけ同じの全く別の存在であったなら、むしろ受け入れるのは容易だったかもしれません。でもふとした言葉の端々に亡き人の面影が見える、そのことこそが「私」を混乱させ、怒らせるのだと思っています。結果に納得とおっしゃっていただけて嬉しいです。
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すごく良かったです!笑いそうになりながらも切なさにギュッと胸を掴まれるような、色々な情緒がゴンゴン揺さぶられるような読後感でした。
死んじゃった毛根にまで心が宿っていたって言い方は面白いですが、もうこの一言にどれだけの愛が詰まっているのかと思うと思わず涙が出てきますね。でもいい方にちょっと笑っちゃう(笑)この塩梅が絶妙で、繰り返し読みたくなるお話でした。
夫の人格を有して夫の若い頃の見た目をしているけれど、彼女はそれをもう夫とは思わない。だけど新たな家族との生活もなんだか明るいものになりそうで、最後は優しい気持ちになりました!名作です!素敵なお話をありがとうございました。・゚・(ノ∀`)・゚・。
作者からの返信
花さん
そうなんですよ、死んじゃった毛根とか油断したらすぐできるささくれとかにも心は宿ってるんですよ。
夫(?)は夫とは別の存在ではあるけれど、思い出を共有できる相手として穏やかな絆を結んでいくといいなって思っています。こちらこそありがとうございます…! 嬉しいです〜
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初めまして。Xの読了ポストで見かけて気になり、お邪魔しました。
会話のテンポが軽快で面白くて、でも切なくて、読んでいる間中いろんな感情が渦巻いていました。
性格もスタンスもまるで違う二人だけど、どちらも一途で誠実で、お互いのことを大切に思ってるんだな、というのが伝わってきて心がじんわりしました。
お化けのくだりでは泣いてしまいました。だから戻ってきたんだ…涙
新・夫と夫の昔話を重ねるにつれ、夫の死を受け入れて懐かしい思い出になったころには、新・夫との間にも新たな絆のようなものが生まれるのかな…。
そんな明るい未来を想起させる、やさしいラストに感じました。
すばらしいお話をありがとうございました。
作者からの返信
さかなさん
コメントありがとうございます!
全く違う2人がなんの因果か夫婦になり、どうにかこうにかやってこられた、それは愛があったからなんですよね。斜め上の願いの叶え方でびっくりさせられましたけど。
この後2人はどうなるのかなって私自身考えています。でも、思い出を共有できる相手としての絆が結ばれていくといいなと思っています。
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凄く面白かったです!!
ショートショートで見かけるような、未来っぽい世界観も良き良きでした
人間って、哀しいですけど、どんなに好きな相手でも分かり合うのは難しいですよね
完全に分かり合えることはない
だけど、寄り添ってあげようという姿勢が感じられて、そこにほんのりとした温もりを感じました
作者からの返信
蒼河さん
ありがとうございます! だいぶ未来の話みたいなんですけど、人は普通に家の中でスリッパを履いて自分でコーヒーを淹れてる、現実と地続きの世界観が好きなんですよね。
ずっと一緒にいる相手でも、相手が何を考えているのかを完全に理解することはできないんですものね。だけどやっぱり一緒にいて、相手を幸せにしたいともがいている、そこに人間の哀しさと優しさが潜んでいる気がします。
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お邪魔します!おおおお、すごい、素敵なお話でした!!礼さん節全開という感じ!
戦死というから昔の時代の話かと思いきやすごい未来のお話で、何もかもが予想の斜め上で面白かったです!ようやく夫が死んだことに生活が馴染んできて、自分でも色々整理したであろう時にひょっこり帰ってこられちゃ、そりゃあなんとも…難しい気持ちになります(濁したァ!)。
何にも話してくれてない(ご本人は予告していたつもりでしたがw)のに、当たり前の様に若くなって、でも本当に生きていた時の体でなくて。本文でもあるように、真面目に考えたら相当にグロテスクです。スリッパを履かないでなどの些細な注意に、「私」の怒りや戸惑いが現れているのがさすが細かい。『汚れた時は水で薄めた中性洗剤を~』をはじめ、数々のするどい皮肉がまるで効かないのも強敵すぎますね夫さんwwそこが憎たらしくて、でもきっと少し天邪鬼な「私」にはない部分で惹かれていたんだろうなあ。
どうなるんだろうとハラハラしながら拝見して、ラストの落とし所で拍手でした!うぐぐ、この思い出を語られちゃもう野宿させるわけにはいきませんよね。ずるい!w そっかあ、ちゃんと約束を守って帰ってきただけだったんだな…そういう人なんだなあああ(T ^ T)(号泣)やり方はどうであれ、彼の愛は本物ですね。でも一緒に歳を重ねた夫も忘れたくないから、そこにはきちんと線を引く「私」さんも
かっこよくてすき!ズレた鉄人のようなひとでも、砂漠化には勝てなかったか…!最後の一文まで愛おしい、とても可愛らしいお話でした!
作者からの返信
ぶんさん
ありがとうございます! そうなんです、実は未来の話なんですよ〜。しかし今も昔も未来も夫婦って不思議な関係で、毎日嘆き悲しんでいたはずなのにひょっこり帰ってきたら「なんで帰ってきたの」って言っちゃうというw
「スリッパを履かないで」って怒るシーンは書いてたら不思議にするっと出てきたんですけど、後になって考えれば考えるほど「夫のツラした全く別の存在が当然のように夫のスリッパ履こうとしてたらそりゃ頭にくるよね」と自分で納得してしまいました。そして汚れた時のお手入れ方法に注目してくださるのさすがw 全主婦に向けて書きましたwww そういうところが好きだったけど、好きなんだけど時々どうしようもなくイラつかせてくる、という機微を読み取っていただけて嬉しいです。
そうなんです、「夫はなんでそんなことしたのかな」って考えたら、きっとそこには彼に一大決心をさせた妻のひと言があったはずだ、と。彼は約束を守って帰ってきたんですよね。斜め上の方法だけど。
編集済
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なん……何ですかこの今まで読んだことのない奇抜さと面白さと、経験したことのない複雑な心境と面白さは……
「あなたは黙ってて!」の回数が増す度に少しずつ不思議な笑いを誘う謎の面白さ。こんな凄い不思議な感覚とともに面白く読んだのは初めてです。
面白い、と一言でくくるのすら躊躇うほどの素晴らしさでした。
もろてを挙げて「あなた!会いたかった、帰ってきてくれて嬉しい!」と言わなかった奥様の強さ、芯が通った、いや、通り過ぎている強かな女性の姿に心打たれました。
「その人を愛する」という一見同じに思える事でも、夫(?)と奥様ではコレほどまでに意味を違えるのか、とまじまじと読み入ってました。
いや……本当に面白かったです。
作者からの返信
防衛太郎さん
お読みいただきありがとうございます…!! そしてお褒めの言葉もいただいてめちゃめちゃ嬉しいです。
テーマ的にはちょっと重たくて暗いものだと思うんですが、書いてるうちに夫婦喧嘩や夫婦漫才の様相を呈してきまして。
結局は信じる神の違いみたいなものなんですけど、愛しあってるのに埋まらない埋められない溝みたいなものを読み取っていただけて嬉しいです。
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複雑な感情が良く表現されていて良かったです。
作者からの返信
しきさん
お読みいただきありがとうございました!