ONE PIECEカード海遊録

海の字

第1話 運命の出逢い。ぼくはおでん!!

 ONE PIECEカード。

 奴には出逢い頭にぶん殴られた。

 それくらいの衝撃だった。

 面白すぎたのだ。


 元来勝負事が大好きな僕は、将棋やボドゲ、ギャンブルに傾倒してきたけれど、TCGに触れる機会はついぞなかった。


 一緒にやる友達がいなかったと言うのもあるし、何よりオタク文化としてのTCG(自分もオタク)に謎の偏見があったからだ。


 そうした無知蒙昧むちもうまいを一蹴してくれたのが、『ONE PIECEカード』であった。


 少年ジャンプの大看板という強すぎるIPが、ハードルをドンと飛び越えてくれたのだ。


 始めてみればあれよあれ、見事にドハマりし、今では立派ないちプレイヤー。



 そうだ。

 せっかくTCGを好きになれたのだから、備忘録ついでに、これまでの思い出をエッセイ仕立てで記していこう。


 思いたち、今シリーズの筆をとった次第である。




 本題。


 作品としての『ONE PIECE』が大好きだった僕は、無論ワンピカのことも認知していた。


 けれどやり始めたのは5段環境終盤(サカズキ一強時代)と、やや遅まきのスタートになってしまった。


 ロマンスドーンから始まるパック争奪戦に太刀打ちできず、『買えたら始めてみようかな』と先延ばしにしてしまった結果だ。


 このことは大変後悔しているけれど、『地獄だった』と噂に聞く白ヒゲ一強時代を経験していないだけ、まだマシである。


 ならばなぜ、5段環境から始めたのかというと、ズバリ『6段環境の告知』がなされたからだ。


 ワンピースカード界隈なら常識だが、新弾パック発売の数週間前になると、決まって『新リーダー』の告知がなされる。


 その中に彼女がいたのだ。


 出逢いはまさに運命だった。


『黄緑ヤマト』である。


 僕はヤマトが好きだ。

 どのくらい好きかと言うと、歴代ジャンプ作品の中で一番好きな女体がヤマトだ。(ヤマトの性自認はおでんである)


 ようはなのだ。


 ヤマトは本当に素晴らしいキャラをしている。

 まずもってビジュアルがいい。美しすぎる。

 背が高く、戦闘力は作中屈指。鬼のツノにボクっ子というてんこ盛り属性のオマケ付き。


 髪の色は美しく、服装も洒落ていて。横乳に関してはもはや深く語る必要もないだろう。男子垂涎である。


 日本神話好きとしてはヤマトという名称も気に入っているし、エースやルフィ、カイドウとの関係性にも味があって良い。


 アニメでは早見沙織さんという怪物級の声優が声を当てているし、なにより『モモの助』とのカップリングが好きである。


 僕はお○○ョタが好きだ。


 ヤマトは僕の好きで詰まっている。

 ヤマトとの出逢いが、僕をワンピースカードプレイヤーにしたてあげたのである。


 ならばこそ、僕はヤマトであり、僕はおでんでもある。


 何を言っているのかわからない。


 次話『先輩風トッシーと初めての敗北』に続く。

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