第一章
第3話
乱れたベッドの上の白いシーツ。
乱雑に脱ぎ捨てられたワンピースと下着。
・・・あ、そっか。
カーディガンは、寝室に入る前に脱いだんだっけ。いや、脱がされたんだっけ・・・?
そんなどっちでもいいことを、ぼんやりと考えていると、
「ーーー起きたんだ?」
ついさっきまで私と同じ素っ裸だったくせに、いつの間にか高級スーツを身に纏った男が戻って来た。
「寝てないし」
「ああ、気持ち良すぎて失神してただけか」
そういうこと、さらりと言うな。
・・・・・ホントのことだけど。
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