春に抱かれて泣く
そらまめ
第1話
桜の花びらが舞う晴天の日。
薄い水色のスモッグに身を包み、両親と初めて離れる苦い思い出の中、同じように泣き続ける
保育園の先生達が泣く俺たちをあやし、次々と笑顔になって行く同じ年の子達。
その中でも、俺と莉央は泣き止むことを知らず、ただ迎えがくるその瞬間まで泣き続けた。
「
「 莉央、帰ろう 」
「「ママ〜」」
同じタイミングで迎えに来た母親達。俺と莉央は、もつれる足で走りその胸へと飛び込む。
似た者同士で、泣き虫同士。
それが、俺と莉央の出会いだった。
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