スペシャルラブ　番外編2

――――……アタシ、浜崎沙良は高校の同級生諏訪理央とお見合いをした。

彼が父を手なずけてアタシとのお見合いにこぎつけた、と。

その事について父は“誠に有難いお話”とリオに会うたびに涙ぐむ。

彼は若いけれど職場では父の上司という何とも不思議な関係が成り立っていた。

今でこそ父は普通に彼を扱うけれど、以前は敬語で話していたと言っていた。

とにかくアタシみたいな女よりももっと上級の女性が似合うのにもったいない、と父は連呼する。

分かってるわよ、アタシとリオでは人間のクオリティーが違いすぎる事くらい！

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