第67話

「で、俺は沙良の気持ちを直接聞いてはないんだけどね?」



近くにある公園を見つけるとリオはアタシを連れてベンチに座った。



夜空には星が出ていて……。



「俺は今まで何も考えないで生きていて、煩わしいと思うことには目を背けてきた。

それが人として空っぽだと気づかないでそれで良いんだと満足していたんだ。それが美徳だとは思わなかったけれど……。」



完璧だと思っていた彼の心の奥底に近づく。



「でも前に進むという未来を想う精神力を強くしないと何も成長出来ない、大人になるという意味を今まではき違えていた。そのきっかけが沙良なんだよ。」

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