第47話

――――――……


「ん……、」


頬に感じる感触に目が覚める。


目の前に薄らと見えるのはリオの姿。


まさかね……夢でも見ているのかな。



「起こした?ごめん……。」


はっきり聞こえたその声に現実だと理解する。



「リオ?どうしたの……まさか朝?」


「ううん、まだ夜中の1時過ぎ。」



アタシは少し起き上がる。

彼はベッドの端に腰を下ろしていた。


薄暗い部屋に廊下からの灯りがドアからもれて一すじの線がアタシと彼を照らしていた。

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