第46話

だったら自分から仕掛けるしかないと思った。



「で、沙良さんのお見合いの相手は決まりそうですか?」


浜崎部長は首をふる。


「そうそう見つかるわけない。沙良に見合いの話をしたら凄い剣幕で怒られたよ。」



「そうですか、僕も合コンとかに行けば出会いがありますかね?」



そう言うと彼は驚いた表情をする。



「なんですか、おかしい事言いましたか?」



「い、いや。諏訪君はそんな事をしなくても……、」



「部長、僕は結婚願望強いんです。できれば早く結婚して自分の子どもを見たいんです。」



そう言った言葉は嘘ではなかった。



「部長の目に留まった女性を僕にも紹介してもらえませんか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る