第44話
それから浜崎部長は俺をマネージャーではなく“諏訪君”と呼び始め、時々呑みにも連れ出してくれた。
「その若さで日本支社のマネージャーにそうそうはなれないよ。沙良と同級生とは思えない。」
「そんなことないです……。」
ただ流されていただけ。
自分の意思で行動するほど面倒な事はないと思っていたから。
「女性スタッフがよく君の事を嬉しそうに話しているのを聞くよ。それだけ容姿も良いと周りもほってはおかないと思うけど。」
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