スペシャルラブ 4

第28話

だけど現実はアタシの思ってもみない方向へ進んでいく。



「浜崎部長、年内に沙良さんと籍を入れたいと考えています。」



『ブッ…、』


隣に座っていたアタシはそれを聞いてコーヒーをふき出してしまった。


それ見ていたリオは苦笑いをする。



「諏訪君!本当に!?沙良と結婚してくれるのか!?」



彼は頷く。



「はい、こんな自分で良ければ沙良さんと家族になりたいと思っています。」



リオは父を真っ直ぐ見て迷いなくそう言った。



……アタシは、迷うどころか頭の中が真っ白で何も言葉が浮かんでこなかった。


ただ、


分かったのは彼は本気でアタシと結婚する気だって事―――。

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