第17話

「あ、ビンゴ。」


一瞬アタシはリオを見たけどすぐ俯いた。


なに……彼って凄くカンの鋭い人!?


3人掛けソファに座っているアタシとリオの間には距離があった。


だけどその距離が気が付いた時にはほとんどなくなっていた。


アタシは右端に座っていたから逃げ場がなかった。



「俺と暮らすのは嫌なの?」



「そういうんじゃなくて……、」


「じゃあ、なに?」



……眩暈がしそう、



リオの体温が伝わってきそうな至近距離で彼の声を聞くのは。

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