第14話

リオと過ごす朝は心地良かった。

落ち着いていて安心感があった。


それって良いコトなのだろうか?


好きな人と過ごすコトはもっと高揚感があるものじゃないかと思うんだけど……。



朝食を済ますとリオはソファにもたれていた。

仕事が忙しいのかウトウトしている。



「夕べあまり眠れなかったの?」



「あ……まあ、そうかな。」


リオは姿勢を元に戻す。


「仕事大変なんだね。」



アタシがそう言うとリオはアタシと視線を合わせる。



「沙良は……よく眠れてるの?」



「うん?もうグッスリ眠れる。一度寝たら朝まで目が覚めないもの。」



そう言うと彼は困ったように笑った。



「そうなんだ、うらやましいね。」

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