異世界からきた猫がカッコ良すぎる

千恵

第1話 可愛い猫ちゃん

このフワフワでキラキラしたグレーの毛質。小さな丸い顔に大きな目は、まるで人形のよう。それでいて、筋肉質でありながら少しムチムチした体格はうっとりしてしまう。あー、ずっと眺めていたい。ミロ、あなたは私の天使。なんて可愛い猫。

学校から帰ってきてずっと撫で撫でしながら見つめているけど、あなたは不愉快そうな表情で尻尾はゆっくり振っているよね。なんてお茶目さん。

「お前、俺のこと好きだよな。」

「うん。大好き。」

「え、今、喋った?誰?」

「俺、ミロだよ。」

「えーーーー!!」

猫って言葉が話せるんだった?空耳?妄想?夢?

ふとミロを見ると上目遣いで口をへの字にした、いつもの猫が側にいる。

私、ミロが好きすぎてとうとう頭がおかしくなったんだと宙を仰いでいると、

ミロが更に話し出した。

「俺はある目的があって異世界から来たんだ。」

異世界?ってあの漫画やアニメにあるあれですよね?へー、ホントに?

まだ何が起こっているか分からないままの私にミロは淡々と話しだした。


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