どこか優しい悪態男
七七七@男姉
その1
ある日の朝…
その中年男が街を歩いていると、いきなり角から自転車が飛び出してきて、危うくぶつかりそうになった。
「ご、ごめんなさいッ、急いでたもので…」
前カゴからカバンが落ちてしまうほどの急ブレーキと共に、その女子高生らしき彼女が、男に向かって小さく一礼。
と、そこで男が応えて曰く、
「あん? 気をつけろッ、このッ…この制服姿も眩しいスーパー美少女がッ」
「は、はぁ…?」
憤る中にも賞賛が窺えるその悪態(?)に、女子高生は、首を傾げる事しきり。
一方、その彼女の学生カバンを、丁寧に自転車のカゴへ戻すと、まもなく男はその場から立ち去った。
そんな彼のことを、人は『どこか優しい悪態男』と呼ぶ。
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