Walk

後藤 寅治朗

これを読んでいる痛みを抱えている全てのひとへ

死を身近に感じた経験はあるだろうか。

みなさんは死にたいと思ったことがあるだろうか?


わたしは常に死を感じながら生きている。


これを書こうと思ったきっかけはとても小さなキズを抱え込みすぎて放置した結果、沢山の人間の時間と労力とエネルギーを奪ってしまったりキズつけてしまった。

そして、わたしという人間がいなくなってしまうかもしれないという心配とたくさんの愛情に支えられていたことに気づくことができたからだ。


その時思ったんだ。

心の底から死にたくないということに。

気づいてしまった。

いまの自分で生き続けたいと願ってしまった。

ひとはいずれこの世からはいなくなってしまう。

過去世や来世なんて今の私には関係ない。


あの世と呼ばれているところにひとはなにを持っていけるかご存知だろうか。

なにも持って逝くことはできない。

そして残されたひとたちに残せるものはなにか知っているだろうか。


親友の母親が亡くなったと連絡があった。

その時は生きることに必死だったが都合をつけてなんとか参加することができた。

親友は【父、母、兄、姉、弟、妹、おじ、おば、息子、娘】として参加していた。

全てを知っているわたしが体を酷使してまでも参加しないといけないという使命感に駆られた。

理由は親友【自身】本人として悲しむ時間が一切無いと思ったからだ。


久しぶりに会った親友は焦燥しきって泣き腫らしていつも会う感じと違ったがわたしを見た瞬間に表情が変わった。

「けい!!!!!!!!!!来てくれてありがとう・・・体は大丈夫かい?」


さすが親友。

わたしのことを気遣ってくれた。

そんな余裕もないはずなのに。


なかなかお互いに忙しかったので、連絡はとっていたが会えなかった案外経過した

時間が長かった。時間の経過は意外にも早いということに生活をしているとなかなか気づかないし気づくことができない。


K

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