主人公は失業中の若者。人の言葉を話、猫っぽくないことをする猫と出会う。

猫の神秘性と俗っぽい雰囲気が存分に活かされたこのお話。
猫好きが好きにならないわけがない……！！
不思議なのに日常、面白いのに感傷的。
するっと入ってくる主人公たちの物語は、坂本さんの言葉選びでどんな味にも感じられます。ぜひいろんな人に読んでほしい、明日を頑張れるお話です。

猫のお話。
不思議で素敵な猫のお話でした。
どことなく宮沢賢治を感じたり、アリスのチシャ猫を感じたり。
「これは猫のお話です。りくつではないのです」
現代ファンタジーが好きな方のために、猫は今日もそこかしこで宇宙を回したり回さなかったり。