第45話




「そういえば今度、西園寺家のパーティーがあって、それに招待されているんだけど、隣をエスコートしてくれる人を探してて...碧にお願いしよーかなー?って思ってたんだけど...」



「っっ!!」



「でもこの情報がなかったら危ないかもしれないし、やっぱり他の人にお願いしよう「だめっ!!」」



「俺が莉衣をエスコートする!こいつのとこいって情報貰ってきたら、一緒に参加してもいいの?!」




必死にそんな事を聞いてくる碧に、少し笑いがでた




「うん、そうだね、もしこの情報が貰えたら、一緒にパーティーに参加してくれる?」



「っっ!!こいつに会うとか本当は嫌だけど!でも莉衣のお願いだし、本当は嫌だけど行ってくる!」




とてつもなく嫌を強調する碧が、なんだか可愛くみえた




「うん、ありがとう碧、凄く助かる」




そう言いながら碧の頭を撫でる莉衣だったが、手を止め碧に真剣な顔つきで声をかけた




「でもね碧、気をつけて、絶対に無理はしないで、危ないと思ったら、情報なんてどうでもいいから約束して?怪我だけはしないって、必ずここに戻ってきて」



「大丈夫だよ莉衣、俺は絶対戻ってくるから。莉衣を一人にはしないよ?だから安心して?」




少しでも安心させたくてギュッと莉衣を抱き締める

暫くして名残惜しそうに離れ、





「いってくるね?」





と莉衣に声をかけた




「うん、いってらっしゃい碧、気をつけてね」




という声を最後に、お店から出て行く碧

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