絶対にNTRされないカップル
@haruri456
NTR超破壊カップル、爆誕
私は相沢学園の生徒会長、千世加奈子!
今年で高校3年生になった。
生徒会長としての仕事は激務で、毎日仕事に追われている。そんな日々に辟易としていた…
別に頼られるのは嫌いでは無いのだが、皆もう少し私を気遣ってくれてもいいのではないか!
そんな私にもちょっとしたいい事があった!
いや、「ちょっとした」どころでは無い。
下手したらこの17年間で最も嬉しいことがあった。
恋人が出来たのだ!
相手は、小学校の頃から仲良くしている幼なじみであり、同じ学園に通っている湊航平。彼は少し内気な性格で、顔もそれほどかっこいいわけではないが…まあ、一言で言うと彼はとても優しいんだ。
日直が消し忘れた黒板を消したり、誰もやりたがらない雑務をこなし、いじめられている人がいたらそれとなく助けてあげる。
そんな彼に、私はずっと恋をしていた。
そんな彼に、今年のバレンタインにやっと想いを伝えることが出来たんだ!
正直怖かった。
断られるんじゃないか。
もう今までのように仲良く出来なくなるんじゃないか。
だが、彼はその告白を受け入れてくれた!
その日は手を繋いで帰った。「幼なじみ」ではなく「恋人」として。
天にも昇る気持ちだった。もう、一生離さないと誓った。
絶対に、彼を悲しませることはしないと、そう誓った―――
―――――――――――――
俺は湊航平。そこらへんによくいる冴えないやつ。モブAモブBがいるんだったら俺はモブLとかそこら辺の立ち位置。
そんな冴えない俺は、ある人にずっと恋をしていた。
彼女は正義感に溢れ、非常に明るい性格。
「威風堂々」という四字熟語をまさに体現したかのような、俺の幼なじみ、千世加奈子。
彼女の自身溢れる顔が好きで、その明るさが好きで、でも時々憂いを帯びた目を魅せるところが好きで。ずっと片想いをしていた。
でも、俺には告白する勇気なんてなかったし、いくら仲がいいと言っても、どうせ幼なじみだとしか思われていないんだろうなと思っていた。
今年のバレンタインの日、彼女に告白された。
衝撃だった。その場で叫び出すほど嬉しかった。それと同時に後悔もした。
俺が勇気を出せないばかりに彼女に告白させてしまったんだと。
今の時代、どちらの性別から告白をするということは些事であるのかもしれないが、やはりいち男としては自分から告白してかっこつけたかった。
だから、俺は誓った。もう後悔するようなことは絶対にしないと。
その日は、早速俺から彼女の手を握って帰った。
手、震えてるのバレないかな…とか思って彼女の方をチラッと見ると、彼女は頬を紅く染め、「フヘッ…///フヒッ…///」
など普段の彼女からは想像できないような吐息(?)を漏らしていた。
そんな彼女がたまらなく愛おしく思えた。
絶対に彼女を幸せにしようと思った。
彼女を悲しませるようなことは、必ずしないと1人で神に誓った。
絶対にNTRされないカップル @haruri456
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。絶対にNTRされないカップルの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます