2080年3月29日から4月2日にかけて、痛ましい事件が起こった。

この事件は、アロルビア半島南部を拠点に活動している過激派宗教団体"泉贈軍（ぜんぞうぐん）"が引き起こし、後にロシアが対組織基地を設けるほどの重大な事件となった。

・事件の概要

アロルビア半島北部、東南部、蝦夷地南部、東南部にて一斉に起こった無差別殺人。

死傷者数4633人。

内、核による死傷者数2341人。

戸籍不明者346人。

遺体未発見件数350。

遺体の中には、欠如遺体や身元不明の遺体、戸籍の存在しない遺体もあり、現場は凄惨なものだったという。

泉贈軍は『世界の識別化』という目標の元、この事件を引き起こしたと思われる。

逮捕された泉贈軍全員が二日も経たずに心臓発作で死亡しており、詳しい事情は分からないままである。

4月1日に泉贈軍は蝦夷地南部で核を使用し、泉贈軍、反泉贈軍共に膨大な死者が出た。

事件後、特別警察は泉贈軍に対して全面的な宣戦布告を行い、各国へ協力要請をしている最中である。

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