平民に生まれたけど金持ちになって美女の嫁ハーレムを作ります

@leehan

異世界転生?

「あなたの職業は商人です、おめでとうございます」


12歳の誕生日を迎え職業授与の日、俺は商人という適正を貰った。それと同時に前世の記憶も思い出した。日本、という国で働いていた前世を。といっても思い出しだけ、俺は俺だ。俺はいつだって俺の意思で考える。

ただ、前世の俺の知識はありがたく貰うこととするよ。ありがとうよ前世の俺、安らかに眠ってくれ。


「ジョワ、職業商人になれたようだな、おめでとう。さすが父さんの子だ。商人になれば商人をやる上で適切なスキルを得ることができるようになるからな。」


この人は俺の父、名前はサム。ちなみに俺の名前はジョワだ。正式にはジョワ=ブルー。平民の出だがそこそこの裕福な家庭。父が商人としてこの街でそれなりの規模のお店を営んでいるからだ。

母は幼い頃に無くなったが父が育ててくれている。そんな父を俺は尊敬する


「ありがとうございます。俺も早く父上のお店を継げるように頑張ります」


「……その事なんだが、ジョワよ。私はもう今ある店を畳むことにするよ、」


思いがけない話に驚いた


「父上、それはまたどうして」


「私も今年で45になる。妻を無くしてもう7年が経つか、ただこんな私と結婚したいと言ってくれる子がいてな。ジョワには内緒にしていたがもう付き合いも2年になる。そこでジョワが無事1人前に職業を得られたこのタイミングで今の店は畳んで田舎でのんびり隠居することにした。急な話で申し訳ないがどうかわかってくれ」


「わかりました、今まで父上に育てられてきたので異論はありませんが、そうしますと俺も田舎に行くことになりますか?」


正直田舎で父上と隠居は不本意だ。都会で暮らしたいし、田舎だったら俺の将来の夢である最高の妻でハーレムを作る目標が遠ざかってしまう。


「それに関してだが……ジョワの意見を尊重したいと思っている。私から提案する選択肢は2つ、私と一緒に田舎に行き3人で隠居するか、それか独立して商人となるか、――まあ私としてはまだジョワとは一緒に..」


「商人になります!」


食い気味でそう答えた


「そ、そうか。もうちょっと父さんと、いたいとかは」


「父上には感謝していますし尊敬もしています。それでも俺は父上を超えれるような男になりたいので!」


「なんと、ジョワよ。立派になって」


父上は涙ぐんでいた


「そうかそうか、わかった。男に二言は無い。ただ大変になったらいつでも帰ってきて良いからな。

まあこの街を出るにはあと1ヶ月後を予定してる。それまでは店の閉店作業がてら今まで教えた以上に実践的な商売について。それと私の今まで作った人脈やお得意先に挨拶回りに行こうか」



その後俺は父上から餞別としてお金を貰い父上と別れを告げた。


「では頑張るんだぞジョワ」


「はい!俺もそのうち顔を出しに行きますね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

平民に生まれたけど金持ちになって美女の嫁ハーレムを作ります @leehan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ