第4章 

第1話 失意と決意

第112話

──この身が呪わしい──




そう言い残して、昨夜、ケイは消えてしまった。




あの後、何度かスイッチを入り切りして、電気ストーブが故障していないことは確認した。




けれど、ケイは姿を現さなかった。





ケイの姿どころか、光の球体すら現れなくて……一夜明けた今も、それは変わらない。






残された言葉とあの切なげな声音から、彼が彼自身の意思で消えたと……そう、解釈できなくもないけれど。




この前の話では、どういう仕組みで闇から出てこられるのかは分かっていないという事だし。




彼の意思では、現れたり消えたりという事は出来ない様子だった。





じゃあ、何故?




何故、彼は突然消えてしまったきり、姿を現さないの?





ストーブは点いているのに。





こんなにも赤々と私の頬を照らしているのに。






「どうしちゃったんだろ……」





呟きは、一人きりの部屋に虚しく響くだけ。





遅く目覚めて、真っ先に電気ストーブを点けて。





パジャマ姿のまま床に座り込んで、もうすぐ1時間が経とうとしている。

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