第37話
「…単刀直入に言います。
私と、別れてください。」
『理由は、彼?』
「彼はなにも関係ありません。
元々この関係を好意で受けたわけじゃなくて、でももう、このまま続けるのはしんどいんです。」
『僕が彼女と別れたら、考え直してくれるの?』
…元々、こう言う人だった?
子供が生まれてまだ1ヶ月も経っていないのに。
『…李は、僕なしで生きていけるの?』
「え…?」
『僕と体の関係がなくなって、耐えられるの?』
答えないでいると、朝日さんは『彼がいるから、良いってこと…』と、勝手な解釈をした。
好きだから、否定は出来なかった。
『彼の方が僕よりも良かった?』
「いや朝日さん…」
『李の中、狭かったって言ってたもんね?』
レストランで菅野 類が私に言った…言葉。
この人は何ヶ月も、根に持っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます