第4話

…菅野 すもも?


名前偽ってんの?




[あー…おけおけ、良いよ。]



なんでそんなに早く理解ができるの?


数分経っても、聞き間違いとしか思えないんだけど。





『あの子の素顔、初めて見た。』



私だって、そう。




彼女を誰?あんな子いた?って話す人もいれば、あんな可愛かったら一発いけるわってゲスめな男子もいる。



近くにいるから、余計聞こえてくる。




〈この会もいうて、3時間だろ。

いい時間じゃね?〉


〈いや、マズイだろ。〉


〈何でだよ。同窓会だぞ。やっとかなきゃ。〉





『李、移動しよ。』



あいつらに彼女じゃなくても、この中の女の子が今夜を狙われてるって思ったら、鳥肌が立った。




会も1時間が過ぎて、いい感じにほろ酔いになってきた人もいれば、まだまだ行けるような人もいる。






『抜けて飲み直す?』



対して話したい人もいないし、そうする?ってコートに手を掛けた時だった。








〈おい、類!遅せぇよ!〉

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