何故か隣にくるツンデレ小悪魔系美少女は、俺にだけデレる。

田村氏

序章  またお前かよ

 とある日曜日、俺、四宮虎太郎は日課の推仕事をしていると、『ピーンポーン』と家のチャイムが鳴った。おれは嫌な予感がしたのですかさず、

「おーい朝陽、それ出なくていいぞー」

と言ったのだが、返事は

「アイス奢ってくれるならいいよー」

との返事と爆速の足音。あいにくながら俺はアイスに使う金は持ち合わせていない。ならば全力ダッシュで玄関まで急ぐべきかウームと考えていると俺の部屋のドアが爆音と共に開き、

「やっほーこたろー!」

 と、昼から元気にドアをぶち破り俺のベッドにinするこいつを怒ることにした。

「人のベッドに勝手に入るなドアをぶち破るなこたろーじゃなくて先輩と呼べと何回言ったらわかるんだお前はよぉ!!!」

と人様の叫びを聞いている間にも、

「えー、ごほーびのつもりなのになー」

とか、壁のポスターを見ながら、

「相変わらずのオタク部屋ー」

 などとほざくこいつには話が通じないことを理解したので、とりあえず話だけ聞くことにする。

「おい、何の用で来た?」

「え?デートしにきたにきまってんじゃん?」

と笑いながらほざくお前。結局断れないんだよな、思いつつ上着を取ろうとすると、

「え?お家デートだよ?」

その言葉を聞いた瞬間、俺の思考がブーストした。

 え?おうちでーと?なにそれ?おいしいの?と現実逃避していると、左腕に柔らかい感触が。

 これがこいつの胸だとわかるとつい、

「お前胸あったんだ」

 とつい言ってしまった。

 返事替わりのビンタ。

 回転する天井。

 終わったな。

と思っていたら、

「ご、ごめんつい、、大丈夫?」

 何だ、優しいところもあるやんと思っていたら、

「あたま」

 とボソッと言われる。

「お前今なんて言った?」

「え?だからぁ、あ、た、ま大丈夫かって聞いたの。」

「お前よぉ!!!」

 怒る俺、リビングへ逃げ出すお前。おい何でうちの間取り知ってんだ。だかしかしこれが俺、四宮虎太郎の日常だ。

 そうだ、今俺の家を逃げ回っているこいつ、有栖川京華がただのツンデレだった頃から、今のデレデレ小悪魔になるまでの話をしようと思う。

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