8.味噌煮込みうどん
第8話
「食べながら聞くがよい、アキハバラを襲ったのは北朝鮮空軍と見て間違いないだろう」
3人ともぎょっとした。
「ぷちこちゃんが拾ったのは北朝鮮の1ウォン硬貨ということだ、日本円で1円あるかないかの価値しかないが、2ウォンあれば向こうでは地下鉄の全線に乗れる。兵士が持っていたとしてもおかしくない」
「そうだったのかにゅ」
「次にこの布は質の悪いビニロンだということだが、北朝鮮はその生産に力を入れていると聞く。北朝鮮の服と見て間違いないだろう」
「だったらしかえしに行くにょ!」
「そう簡単にはできん。ちょっと手間と時間がかかるぞ。なにしろ独裁者が治める国だからな」
「奴らは飛行機で来たにゅ」
「確かに飛行機なら行けるが、この4人だけでいっても何ができる?アキハバラに来た戦闘機は何十機もあったぞ。まあとりあえずチャンスを探すことだ」
「そうなのかにょ・・・」
「私は今夜は名古屋に泊まり、明日午前は産業技術記念館へ寄っていく。あさってはサイン会がゲーマーズ大阪店であるから明日午後には大阪へ向かう。大阪に行けば何かわかると思う」
「また博物館めぐりかにょ」
「大阪の鶴橋というところに「コリアタウン」というところがある。そこにいけば何かわかるだろう」
「また襲われないかにょ」
「心配ない、そこは北朝鮮の独裁者の圧制に耐えかねた人が移り住んだ町だからね、今では住民のほとんどが韓国籍だが・・・」
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