102.ヤフオク信用状制度
第102話
最近、ヤフーオークション、通称「ヤフオク」で個人間で品物を売買する例が多いが、代金その他のトラブルがあとを絶たない。
これを解決する方法はないかと考えたのが「ヤフオク信用状制度」だ。
「信用状」はあまり耳慣れない言葉だが、外国貿易ではLCと呼ばれ、代金の決済を安心して行うシステムだ。
まず買うほうがある程度の保証金を銀行に積み立てて「LC開設依頼」を行う。
次に買い手は銀行に発行してもらったLCを売り手に送り、売り手はLCと品物を確かに送ったという送り状の控えを近くの銀行に買ってもらう。
さらにその銀行はLC発行元銀行に照会して代金を回収する。
LC発行元銀行はその分だけを買い手の口座から引き落とすシステムだ。
これなら売り手は確実に買い手に発送した証明がないと代金を受け取れないし、
買い手はあらかじめ代金を積み立てておかなければ品物が手に入らない仕組みになっている。もちろん売り手の確実に発送した証明が必要だから代金を振り込んだのに品物が来ないということは無い。買い手も銀行に資金が無ければ
落札ができないので確実に売り手としても代金を回収できる。
「ヤフオク」ではヤフーがネット銀行を開設してそこでこの「信用状」を電子化して使ったらどうだろう。通常の信用状は手続きが煩雑で国家間になるため
銀行はある程度まとまった100万円単位での取引でしか使用しない。
これが一般に知られない原因である。
が、通常よりもコストが安く、尚且つ全ての取引が電子上で済むネット銀行を
ヤフーが行ったらずっと少ないコストで済む。または売買をする人全員に代金決済専用銀行口座を設けることを義務付けてもよい。
口座の資金の流れを見るだけでもずいぶん怪しい人間は分かるものだ。
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