30.グランベリーモ-ル(前)

第30話

オーストラリア、ゴールドコースト。この町の南端に「パシフィック・フェア」

と言うショッピングモールがある。

半分は専門店街ビルになっていて、もう半分は商店街になっている。

商店街には一つ一つの店がおしゃれな洋館になって立ち並んでいるが、

その中にひときわおしゃれな店がある。なんとこれが郵便局だった。

郵便局と言っても、日本とは趣が異なる。切手やはがきはもちろん、

事務用品や便箋、筆記用具、FAX用紙に至るまで売っている。

切手は4枚セットでビニール袋に入って売っている。

買い方は日本だと「切手下さい」だが、オーストラリアでは郵便局にレジがある。レジに切手でも事務用品でもまとめて持っていって精算するのだ。

しかも、カードでも小切手でも支払いOKだ。

「郵政民営化」はかならずしも悪いこととは限らない。オーストラリアのようにここまで融通効くようになるのだ。

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