ツイッターの吊し上げ

第52話

最近私はツイッターを利用することが多いが、これはハッピーネットワークを吊し上げる記事が時々出るからである。これを「ツイッター祭り」という。

本来は注意喚起なのだが、ハッピーネットワークについてはその数が多い。例えば2015年10月14日に起こった「ツイッター祭り」では、ある人が流したツイートが24時間で二千人を超えるユーザーによって拡散された。流した人のプロフィールを調べてみたが、H氏から勧誘を受けたただの高校生で、しかもフォロワーと呼ばれる直接つながる人は600人前後にすぎない。しかしこの注意喚起は二千人によって流された。1ユーザーにつきフォロワーが100人としても10万人に注意喚起が流れたことになる。実際はそれ以上に拡散しているだろう。そのためこのツイッターたちは「謎のハッピーネットワーク」としてまとめサイトに残っている。

これはどういう事かというと、それだけの人がハッピーネットワークの存在を危険と考えていることである。人数から言って全部が会員経験者ではあるまい。どう考えても会員になったことのない人やH氏とのコンタクトがない人間も含まれている。

つまりは少なくとも現会員の総数の10倍以上の人間がハッピーネットワークの存在を危険と考え、私同様にその被害拡大防止に尽力しているということがある。

私が推計する限りは少なくとも一万人以上の人間がこうした危機意識を持っており、そこから被害が拡大しないようにと考えているという事であり、一度拡散すればその拡散が数万人に及び、ハッピーネットワークの悪評が十数万人の知る所となっている。このことは私と考えを同じくする人が少なくともこの日本に数千人いるということである。私は孤独ではなかった。

しかしH氏にとってみてはどうだろう?少なくとも一万人以上がハッピーネットワークの悪評を知っているということ、そしてそれを広めるために二千人以上の人たちが拡散に協力しているということを鑑みれば、もはやいくら宣伝してもその効果が上がらないことを意味する。なにしろ千人単位で悪評が上がれば、一人がいくら宣伝しても無駄である。現にハッピーネットワークの勧誘宣伝は主宰者であるH氏以外の一般会員がやるケースは全く聞かない。それどころかハッピーネットワークに入ってよかったという現会員の意見すら聞かない。せいぜい入っていますよということを言うだけだ。これはH氏が会員の満足を得ていないということだ。これでは崩壊の日も近いだろう。

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