第23話
眉根を寄せる。
「社長は、先に直接会場の方へ向かいました。」
素っ気ない、主人の秘書。
結婚当初から、この男、
主人である夫の妻に対して、敬う事をしない。
「…先に?」
私を1人、置いて?
夫のあまりの対応に、目尻を吊り上げる。
同伴なのでは、無いの?
「夫は自ら来ず、お前だけを迎えに寄越したって事かしら?」
「えぇ、」
頷く深山と、バックミラー越しに視線が絡む。
「でも、奥様も、その方が良いのでは?」
深山が嘲笑を浮かべた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます