第15話 カクヨム初心者は「3K」と「4C」を意識する

 カクヨム初心者は、「読まれない理由は何か」「埋もれるのはなぜか」「人気になるには?」を考えると思います。これについては「3K」と「4C」を意識することで、改善もしくは上手くいきます。



■カクヨムの「3K」とは?


 これは私が名付けました。つまり、造語です。「3K」とは「共感」「継続」「感動」を指します。このうちの二つを満たせば、うまくいく可能性が高まります。もちろん、三つすべてを満たす方が良いですが、なかなか難しいです。



■共感


 一番満たしやすい項目です。共感を呼ぶには何が必要か。読者の願望を満たす主人公もしくは世界観です。具体的には「現実ではうまくいかないから、空想の世界では成り上がりの作品を読みたい」の類です。異世界ファンタジーで「成り上がり」が人気なのは、これが一因だと思います。あとは「スローライフ」。現実では仕事などで忙しいですから、空想ではゆったりしたい、そういう願望を満たすと考えます。ジャンルとしては異世界ファンタジーが満たしやすいです。



■継続


 これは、長編なら自然と満たせます。逆に言うと、短編では満たせません。更新を続ければ、必然と読者の目に留まりやすくなります。埋もれることを防げます。



■感動


 かなり難易度が高いです。小説で感動させるには、ジャンルがすべてです。恋愛、現代ドラマが満たしやすいのではないでしょうか。



 「3K」で満たしやすいのは順番に共感>継続>感動です。これらを意識すれば、埋もれず、読まれやすく、人気になる作品ができあがります。書きたい作品を書きつつ、少しだけこれらを意識しましょう。




■カクヨムの「4C」とは?


 こちらも造語です。「キャッチコピー」「クリフハンガー」「コミュニケーション」「コンテスト」です。こちらも意識すると、ベストです。



■キャッチコピー


 書くまでもありませんね。タイトルの次に大事な要素です。



■クリフハンガー


 クリフハンガーとは、「次回、どうなるの!?」という終わり方をすることです。連載漫画が分かりやすい例です。一話ごとに「起承転結」を意識しましょう。物語自体も「起承転結」で構成されていますが、「起」もさらに細かい「起承転結」でできているはずです。それの応用です。



■コミュニケーション


 ある程度読まれ始めると読者が応援コメントを書きます。これに対して、一つ一つ丁寧に対応することも、大事です。ただ、これは無理をする必要はありません。やりすぎると、執筆が進まなくなります。私はコメントに対応しない主義ですが、作品フォロワーも増えているので、あくまでも一要素と考えてください。



■コンテスト


 これは「タイミング」と言い換えることもできます。コンテストの時は、新作を読もうと読者が増えます。特に、カクヨムコンテストの場合は、読者にスコッパー賞があるので、埋もれた作品が日の目を浴びやすいです。



 ここまで、「3K」と「4C」の話でした。これだけだと説得力がないので、拙作を例にします。



『ロボット三原則に従えば』 ★267 フォロワー34 SF短編

https://kakuyomu.jp/works/16817330667961475145



 こちらは、カクヨムに投稿し始めて一か月目の作品です。満たしている要素は「感動」「共感」「コンテスト」です。「感動」「共感」の要素はネタバレになるので触れません。



 カクヨムを始めたばかりの作品で読者選考を通過できた大きな要素は、上記要素を満たしていたからです。特に、カクヨムコンテスト中は星やフォロワーが増えやすいです。これが大きかった。無名の作者にもチャンスがあります。また、レビューがつきやすいです。



 執筆時点では一か月後に「カクヨムコンテスト10」が始まります。これらを意識する、かつ、新作を投稿すれば始めたての作者にもチャンスは巡ってきます。うまくいくことを祈ります。

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