せみのしがい

 ゆうぐからとびおりたら

 じめんにせみが

 おちていました


 ぎんいろのおなかが

 なつのひざしにてらされて

 きらきらと

 ひかっていました


 とてもうつくしくて

 きれいで

 まだいきていると

 おもいました


 けれど

 せみは

 うごきません


 まわりで

 みんみんと

 うるさくないているせみとちがって

 とても

 しずかでした


 まわりでないているせみのこえが

 ひめいのように

 きこえました

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夏の詩 文学少女 @asao22

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