第8話
「ただいま」
買ってきたけど、どうする?と続けながらアカリが横たわる部屋の襖を開けると
「いい汗かいた!あ、もうすぐ智樹帰って来るかも!」
襖に背を向けたまま、エクササイズ的なものをやっている……今し方それを終えたアカリの姿。
「腰はどうした、腰は」
返ってくる言葉は容易に予想できるものの、無意識に口が動いていた。
そして俺の予想通り、返ってきた言葉は
「この年でぎっくり腰は流石にやばいでしょ!」
というもので、豪快に笑いながら俺の背中を叩くアカリを精一杯軽蔑の目でみ見てやった。
見てやったものの、神経の図太いアカリは「あ、そういえばおかえり!遅かったわね?」なんていいながら首を傾げていた。
迷子の餓鬼が…と口にしそうになった俺は、その言葉を飲み込み「まあな」とだけ返した。
アカリに話したところで、バカにされて笑われて、最悪湊達にまで広められて大爆笑になるのがオチだ…。
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