第10話

一度鳴りやんだ着信音はまたすぐに大きな音を立てる。




「……チっ」



盛大に舌打ちをかましながら唇を離した嶺亜の唇がどちらともいえない唾液でキラリと光る。



赤い舌でそれを舐めとる彼は、それはそれはものすっごくエロかった。




「…クソうるせぇ」



普段よりも少しだけ口の悪い嶺亜は身体を起こすと、名残惜しそうにあたしの頬にキスをしてベットを降りた。



ああもう…身体が熱い。



正直、ここで中断されて良かったと思う。



だってこんなの……、学校なんてどうでも良くなるくらいに嶺亜が欲しくなってしまうから。

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