第一傷

「だったら出て行ったほうがマシだ!!」

多額の借金を抱えた家庭に生まれた重谷彰一、14歳は、親に金を稼いでこいとまで言われるようになっていた。そこまでならまだ良かった。しかし、ついに学校までも休んで稼いでこいと言うようになり、挙げ句の果てには稼ぎに文句まで言うようになってきたのだ。

「出て行ったものの金がいるな…」

バイト代だけでどうにかなるわけがない。

「とりあえずシフトもうすぐだからいくか…」

飯だけならどうにかなりそうだ。

**************************************

『重谷?』

なんだ?店長俺をが呼ぶことなんてほとんどないんだけど…

『お前、金に困ってるんだろ?』

なんだよこいつ。

『実はな、簡単に稼ぐ方法があるんだ』

大麻とかか?やだね。

『賞金、だ』

おぉ、俺に何ができると?

『デスゲームだ』

「冗談ですか?」

ありえん

「てか賞金ていくらなんですか?」

『4億だ』

4億。借金は9000万円。利子を払ってもゆうに2億は余る。

『悪い話じゃないだろ』

「ああ」

『決まりだ。一週間後に東京駅で参加者たちが待ってるらしいからよろしく』

「わかりました」

だめだ。金さえあればなんでも可能なんだ。今、というか常に必要なのは金だ。

こうして俺、重谷彰一は、デスゲームヌ参加することとなった。

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