第一傷
「だったら出て行ったほうがマシだ!!」
多額の借金を抱えた家庭に生まれた重谷彰一、14歳は、親に金を稼いでこいとまで言われるようになっていた。そこまでならまだ良かった。しかし、ついに学校までも休んで稼いでこいと言うようになり、挙げ句の果てには稼ぎに文句まで言うようになってきたのだ。
「出て行ったものの金がいるな…」
バイト代だけでどうにかなるわけがない。
「とりあえずシフトもうすぐだからいくか…」
飯だけならどうにかなりそうだ。
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『重谷?』
なんだ?店長俺をが呼ぶことなんてほとんどないんだけど…
『お前、金に困ってるんだろ?』
なんだよこいつ。
『実はな、簡単に稼ぐ方法があるんだ』
大麻とかか?やだね。
『賞金、だ』
おぉ、俺に何ができると?
『デスゲームだ』
「冗談ですか?」
ありえん
「てか賞金ていくらなんですか?」
『4億だ』
4億。借金は9000万円。利子を払ってもゆうに2億は余る。
『悪い話じゃないだろ』
「ああ」
『決まりだ。一週間後に東京駅で参加者たちが待ってるらしいからよろしく』
「わかりました」
だめだ。金さえあればなんでも可能なんだ。今、というか常に必要なのは金だ。
こうして俺、重谷彰一は、デスゲームに参加することとなった。
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