第27話
頼さんの腕の中に身を任せ、目を細める。
「頼さん?」
「ん?」
「私、そんなに待ちませんよ?」
猶予は、何日ぐらいあれば良いのかしら?
「ふっ、君らしい。」
「でしょう?」
楽しげに笑う頼さんに、にこりと微笑む。
待つ、なんて、私に合わないわ。
だって、早くその子に会いたいじゃない?
暁の寵愛の彼女に。
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