第17話
「……嘘、でしょう?」
動揺に、自分の声が震える。
あの、暁が?
仕事にしか目を向けなかった子が、休んだ!?
滅多に、それこそ、珍しい暁のあまりの突然な休暇に、怪訝な眼差しを戸田へと向けた。
「仕事を休んで、暁は何をしているの?」
「どうやら、大雅を伴い、買い物へ出掛けているようです。」
「買い物?」
首を傾げる。
わざわざ仕事を休んでまでして、あの子が買い物へ出掛けた?
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