第2話


「………不安?」



「………はい。」




目の前の小さな少女が、こくりと頷いた。









その瞳を、揺らして。





「お母さん。」




「うん?」




「………、暁に私の気持ちは、ちゃんと伝わってるでしょうか?」





不安に彩られた瞳が私を見つめる。










買い物の疲れを癒す為に立ち寄ったカフェ内。










お互いに注文した品が届いた後、莉茉ちゃをはぽつりと呟いた。








ーーーーー不安なのだと。





「私、分からないんです。」





「分からない?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る