免許取ってる最中に事故った話
不労つぴ
前編
これは僕が大学二年生のときの話だ。
夏休みを利用して僕は地元に帰り、運転免許を取得するために自動車学校に通っていた。
僕は当初ATで取る予定だったのだが、母は「MTで申し込んでおいたからね!」と意気揚々と報告した。
この選択が後々僕を苦しめることとなる。
自動車学校には夏休みシーズンだったからか、幸いにも高校の頃の友人が多く来ており、話し相手に困ることはなかった。
そのため、比較的充実した学校生活を送ることができたと思う。
早速教習が始まったのだが、ここに来てMTで申し込んだことが仇となる。
僕は変速ギアの扱いが苦手で、一日に何度もエンストを引き起こしていた。
多いときには一日十回以上もエンストしており、担当の先生も頭を悩ませていたのを覚えている。
担当の先生はX-menのチャールズ・エグゼビア(若い頃じゃない方)に似ていた。
なので、彼のことはプロフェッサー先生と呼ぶ。
そんなこんなで、先生の頭を悩ませる毎日が始まった。
だが、先生の教え方が良かったのか僕はすんなりとストレートで仮免までパスしてしまった。
僕はこんなやつに仮免を受からせるなんて日本は大丈夫なのかと勝手に心配していた。
そして、路上教習が始まり、高速実習まで進んでしまった。
その時の先生はいつもと別の先生(高校の頃のレスリング部の先生に似ていたので、以降レスリング先生と呼ぶ)で、その先生の受け持つ生徒と僕の3人で高速実習に行くこととなった。
その先生の受け持つ生徒と話したところ、僕の高校の後輩とのことだった。
高速教習が始まり、レスリング先生の指示で軽く路上を走ることとなった。
最初は僕から始まった。
10分ほど街の中を走り、某ディスカウントストアの横の狭い路地を通ることとなった。
そして、その路地を左折する際、なんとここに来てエンストしてしまった。
レスリング先生はため息を付き、僕へ「早く動かしなさい」と言う。
僕は慌てて車を起動し直そうとする。
だが、僕が車のエンジンを付け直す前に、大きな衝撃が車を襲った。
後ろには大型トラックが僕の乗る車目掛け、突撃していたのだった。
免許取ってる最中に事故った話 不労つぴ @huroutsupi666
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