癒しのセクサドール。
猫野 尻尾
第1話:見知らぬドームテントの巻。
それはとある朝の出勤前の出来事。
母ちゃんが洗濯物を干しに庭に出た時、広くもない庭に見知らぬドームテントが
張られていたらしく母ちゃんが慌てて僕に知らせに戻ってきた。
庭に降りて行ってみると母ちゃんの言ったとおり庭の芝生の上にドームテントが
張ってあるじゃないか?
いったい人んちの庭にテントなんか張るやつは誰だ?
で、僕は恐る恐るテントの中を覗いてみた。
そしたら・・・そしたら、見ず知らずの女の子がひとりテントの中で
裸で寝ていた・・・あ、いかん、と思って目を逸らしたけど遅かった。
裸なんかで寝てるほうが悪いんだ・・・そう思ってもう一度よく観察すると
体が微妙に上下に動いていたので死んでる訳じゃなさそうだ。
「裸って・・・寒くないのかよ」
僕の名前は「
職業は
日々、市民のために頑張ってる・・・つもり。
で、なんで?
なんで、女の子が僕んちの庭でテント張って寝てんだ?って話。
いくらぼっちキャンプが流行ってるとは言え人の庭に・・・。
ここはキャンプ場じゃないぞ。
それにどこから来たんだ?
当然、起こして理由を聞くしかないわけで・・・。
ってことで僕は女の子を起こした。
「すいません・・・起きてもらえませんか?」
「・・・・・・・・」
「すいませ〜ん・・・よく寝てるようですけど起きてもらえませんか〜?」
すると女の子はびっくりしたように飛び起きて目をパチクリさせた。
で、眠そうな顔で片目だけ開けて眩しそうに僕を見た。
「あ・・・ども・・・、おはようございますぅ」
ペコッと頭を下げた。
「はあ・・・おはようございます」
「すいませんけど、特に文句を言う訳じゃないんですけど、服着たほうが
よかないですか?」
「ちょっと待ってください」
そう言うとその子は狭いテントの中で自前の服を着た。
「あの・・・テントから出ても?」
「はあ、遠慮なくどうぞ」
で、テントの外に出てきたその子・・・どこかのメイドカフェにでもいる
メイドさんみたいな衣装を着ていた。
僕もメイドさん大好きだけど・・・だけどこの子のメイドはエロい。
髪は薄いピンクのロングに短めのツインテール・・・目は綺麗な淡いブラウン?
人間でも異星人でも可愛い子は可愛い。
で、なにがエロいかって言うと・・・漕いブルー系のメイド服に超ミニスカート、
短すぎて白と薄いブルーのストライプの柄のパンツがばっちり見えてる。
わざとらしくエロい・・・狙ってるようにエロい・・・これ見よがしにエロい。
まるでそれをアピールしてるみたいにエロい!!。
「それより、なんで僕んちの庭にテント張って寝てたんでしょうか?」
「ごめんなさい・・・降りたところが、たまたまここだったから・・・」
「真夜中だったし、ここでいいやと思って・・・芝生も綺麗だったし」
「家の方に声をかけるとご迷惑かと思って黙ってテント張っちゃいました」
「降りてきたって?」
「はい、空から・・・」
「は?空?・・・・」
「厳密に言うと遠い宇宙から・・・銀河の果てにある惑星「ニンフェット」ってところから・・・」
「にんふぇっと?・・・へ〜そうなんだ」
「ってことは?君、地球人じゃないんだ・・・もしかしなくても異星人?」
「今時、珍しくはないと思いますけど・・・」
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます