ホワイトブリム。*癒しのセクサドール*

猫野 尻尾

第1話:見知らぬドームテント。

それはとある朝の出勤前の出来事。

母ちゃんが洗濯物を干しに庭に出た時、広くもない庭に見知らぬドームテントが

張られていたらしく母ちゃんが慌てて僕に知らせに戻ってきた。


庭に降りて行ってみると母ちゃんの言ったとおり庭の芝生の上にドームテントが

張ってあるじゃないか?


いったい人んちの庭にテントなんか張るやつは誰だ?


で、僕は恐る恐るテントの中を覗いてみた。

そしたら・・・そしたら、見ず知らずの女の子がひとりテントの中で

裸で寝ていた・・・あ、いかん、と思って目を逸らしたけど遅かった。

裸なんかで寝てるほうが悪いんだ・・・そう思ってもう一度よく観察すると

体が微妙に上下に動いていたので死んでる訳じゃなさそうだ。


「裸って・・・寒くないのかよ」


僕の名前は「等々力 渉とどろき わたる」25歳。

職業は旭ヶ丘町あさひがおかちょう派出所の巡査・・・おまわりさん。

日々、市民のために頑張ってる・・・つもり。


で、なんで?

なんで、女の子が僕んちの庭でテント張って寝てんだ?って話。

いくらぼっちキャンプが流行ってるとは言え人の庭に・・・。

ここはキャンプ場じゃないぞ。

それにどこから来たんだ?


たとえば一人旅の途中で暗くなってやむなく僕んちの庭で野宿しようと思った

とか?・・・。


当然、起こして理由を聞くしかないわけで・・・。

ってことで僕は女の子を起こした。


「すいません・・・起きてもらえませんか?」


「・・・・・・・・」


「すいませ〜ん・・・よく寝てるようですけど起きてもらえませんか〜?」


すると女の子はびっくりしたように飛び起きて目をパチクリさせた。

で、眠そうな顔で片目だけ開けて眩しそうに僕を見た。


「あ・・・ども・・・、おはようございますぅ」


ペコッと頭を下げた。


「はあ・・・おはようございます」

「すいませんけど、特に文句を言う訳じゃないんですけど、服着たほうが

よかないですか?」


「ちょっと待ってください」


そう言うとその子は狭いテントの中で自前の服を着た。


「あの・・・テントから出ても?」


「はあ、遠慮なくどうぞ」


で、テントの外に出てきたその子・・・どこかのメイドカフェにでもいる

メイドさんみたいな衣装を着ていた。


「君、どこかのメイドカフェに勤務なさってるの?」


「これが私服です」


「私服?・・・メイドの衣装が私服?」


「この格好が普通ですよ」

「そもそもこの地球の昔からのハウスメイドさんは私の星が発祥ですからね」


「え〜そうだったの?・・・まじで?わ〜目から鱗」


僕もメイドさん大好きだけど・・・だけどこの子のメイドはエロい。


髪は薄いピンクのロングに短めのツインテール・・・目は綺麗な淡いブラウン?

人間でも異星人でも可愛い子は可愛い。


で、なにがエロいかって言うと・・・漕いブルー系のメイド服に超ミニスカート、

短すぎて白と薄いブルーのストライプの柄のパンツがばっちり見えてる。

しかも太ももまでしかないストッキングを履いている・・・だから見た目

めっちゃエロっぽい。

わざとらしくエロい・・・狙ってるようにエロい・・・これ見よがしにエロい。

まるでそれをアピールしてるみたいに!!。


だけどそれが私服っていうんならしかたない訳で、僕は特に異議なし・・・

エロいの素直に受け入れる。

むしろサバイバル用のアーミーなんか着てられたら冷めるし・・・。


「それより、なんで僕んちの庭にテント張って寝てたんでしょうか?」


「ごめんなさい・・・降りたところが、たまたまここだったから・・・」

「真夜中だったし、ここでいいやと思って・・・芝生も綺麗だったし」

「家の方に声をかけるとご迷惑かと思って黙ってテント張っちゃいました」


「降りてきたって?」


「はい、空から・・・」


「は?空?・・・・」


「厳密に言うと遠い宇宙から・・・銀河の果てにある惑星「ニンフェット」ってところから・・・」


「にんふぇっと?・・・へ〜そうなんだ」


「ってことは?君、地球人じゃないんだ・・・もしかしなくても異星人?」


「今時、珍しくはないと思いますけど・・・」


つづく。


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