第20話

「やり返す」


俺たちが会議室に

着くと涼と光ちんが、先に来ていた


涼はいつも通り足を長机に乗せ


光ちんは肩肘を長机に乗せていた


光ちんが

『おー陸ー』っと手をパチンと叩き

涼は

『よー、さみーからエアコンある方がいいべ』

といつも通りだ


『豊は?』

と聞くと、今探しに行かせてる

と言うので、

来るまで寝ようかなと思っていると


聖川はポケットに

手を入れ座り少し、イラついて

『博士も一緒に向かわせてるから』

と言い、

あらすじを説明した


『真人が女連れで歩いてた所を

知らないヤツに、帝南の"一条陸"って龍神と

薪ヶ丘の"成田真人"ってヤツ知ってるか?

って聞かれたらしい』


光ちんも

『ああ、お前たちの名前広まってきてるな』

俺は

『タイマンでやられたの?』

聖川が

『いや、10人以上どっかの学校全員か、

同盟組んだ学校か、学ランも私服も

いたって言うから分かんねーから

博士も呼んだんだ』


涼が

『真人は負けを認めねーから刺されたんだろ?

容赦ねーなー、誰かさんみてーに』


俺は

『テメー俺はキッチリ負けを

認めさせてんだろゴリ、

それにな、勝つ為に卑怯な手も使わねー

どっちが負けか分からせねー程度だから

ダメなんだよ』


皆んな顔を合わせ

『おーっと』

拍手をし笑った

『まぁまぁまぁ』と

爆笑していると


豊と博士が来た

豊が『よーっ』と

言い

博士は隣で頭を下げた


俺は『で相手は?全部言え』

と言い博士が


『相手は北野坂と向井中学、

向井中学と北野坂は、やり合って勝負が

つかなかったらしいけど、

人数が10対15で引き分けたから向井中学

の方が強いみたいだけど、

仲間になったらしい』


『あと、今回はいなかった

けど仲のいい学校が

他にも2校はいるらしいよ』


聖川が

『場所は?強さで言え』


『最低4校が手を組んで、一年から三年を

4校合わせて、その仲間も合わせたら

数も多いし、強さは市内の南では

五段階で四、頭と四天王ってのが

強いみたい』


豊が

『おい、お前本当だろうな?

また大袈裟だろ』

『あっちの方の友達に聞いた話だけど、

武器も使うからって、あと、真人君は

命には関わらないって』


光ちんが

『当たり前だ、簡単に殺す気で

刺してたらとっくに年少行ってんだろ』


聖川が

『いつ動く?陸は狙われてるなら

どの道早く潰そう、それまで

俺が陸と一緒にいるから』


『お前子供じゃねーんだから

いらねーよ』

と言い終わる前に


聖川が

『今回はダメだ、後ろから刺されたら

さすがに避けれねーだろ』

と言われ


光ちんも

『ああ、聖川なら安心だ、俺も家近いし、

相手はざっと30〜50人か、

明日勇に俺たちが

やるから動くなって言いに行くから

明後日、聖川とソイツらのとこ行って、

週末の朝か夜やるように話付けに行くぞ』

続けて『聖川、メンバーにも

伝えてくれ、

気合い入ってるのだけ』


聖川は『ああ分かった』


俺は

『二人で行った時喧嘩になったら?』

と言ったが


光ちんが

『そん時はそん時だろう聖川』

と聖川と笑った


俺は

『俺たち幹部で明後日やっちまおうぜ、

ってゆうか俺も行きたい』


涼が

『お前行ったら絶対喧嘩になるだろ、

今回やられたの隣の真人だし、

でも二人共狙われてるから

ちょっとめんどうなんだよ、

薪ヶ丘の面子もあるだろ』


光ちんが

『まぁ二、三日の我慢だ

マジで今回は動くなよ』


俺は『んー』


涼が『納得しねーなぁ』


俺は

『喧嘩上等背負ってんからな』


気付くと博士が

突っ立っていたので


豊に

『もういいぞ』

と言われ出て行った


俺が

『今回は本気出そうかなー』


と遠足に行く子供のように

言うと


光ちんが

『お前本当喧嘩好きな』

と言い

いつも通りの笑顔が

皆んな戻っていた

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